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September 10, 2023

今週の相場(9/8時点)

今週のS&P500は1.3%安、NASDAQは2%安、日経平均は0.3%安。

米長期金利は4.17→4.26%に上昇、ドルインデックスも104.2→105.1、ドル円は146円30銭→147円80銭と、米金利高ドル高でした。

米長期金利が高止まりする中、S&P500もNASDAQも50日線を割れています。中国でiphone禁止令(?)とのニュースで、アップル株の下げがテック株全体の下げを主導するような展開とも言えそうです。

中国がアップル離れを画策している背景には、新発売された「Huawei Mate 60 Pro」に、中国の半導体ファウンドリSMICが自前で(盗作で?)製造した7ナノチップが搭載されていることが関係あるのではないかと話題になっています。

コモディティ市場では、金・銀・銅が全て下げ、WTIは+2%と堅調。銅の下げは中国経済低迷で説明でき、また米国は石油輸出国であり、原油高とドル高はシンクロすると解説されています。

サウジアラビアとロシアは今週、原油の自主減産の延長を決めており、冬に向けて更なる原油高は懸念材料です。

先週の米8月雇用統計では、失業率が前月から+0.3%ポイント上昇して、雇用市場の軟化が示唆されたものの、新規失業保険申請件数は予想よりも少なく、一方的に労働市場が軟化していくとの傾向は見られなかったこと、また8月米ISM非製造業景況指数が54.5と、予想の52.5を上回ったことも、金利が高止まりする一因となった様子です。

個別では、アップルが5%安、エヌビディアが8%安。

半導体関連は、中国依存度6割のクアルコムが7%安など下げが目立ち、インテルが+8%と孤軍奮闘したものの、SOX指数は3.2%安。台湾TSMCの8月売上高は7か月ぶりの高水準と報道されているものの、前年比では14%の減少であり、株価は4%安。

原油価格の上昇傾向を受けて、エクソンとシェブロンが4%高。

そもそも9月は株安とのアノマリーがある中、NASDAQのチャートはヘッド&ショルダーを形成しつつあり、原油と長期金利は高止まり傾向ですから、株式は買いにくい環境で、一段の下げを警戒する声も聞こえます。

日本株に関しては、中国経済低迷の最大の被害者は日本経済だろうという弱気材料と、中国株が買えない場合の最大の恩恵は日本株だろうという好材料が交錯し、だったらバリュー株の水準訂正に賭けるのが得策という見方になっているのではと思われます。今週、日経平均は下げましたが、TOPIXは僅かながらプラスでした。

FedWatchによれば、年内にあと1回の利上げがあるとの予想が約45%。利上げ打ち止めなのか、まだあるのか、市場の味方は二つに割れている状況です。

なおインド株は割安とは言えないものの好調で、実現するかどうかはともかく、中国からインドへの主役交代期待感が高まっているのは間違いないところです。iPhoneに関しても、中国人が買わなくてもインド人がこれから買う、という強気の意見も聞かれます。

個人的には様子見姿勢継続ですが、円安のため、見かけの投資資産残高は少しだけ増加しているような現況です。

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