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October 08, 2023

今週の相場(10/6時点)

今週のS&P500は+0.5%、NASDAQは+1.6%、日経平均は2.7%安。利益が乗っている日本株は、売られやすい状況です。

米長期金利は4.58%→4.8%に上昇、ドルインデックスは106.2→106.1とほぼ横ばい、ドル円は149円37→同29銭と同じくほぼ横ばい。金利高でも、ドル円の上値が重い印象です。

コモディティ市場では、金が1%安、銀と銅が3%安、WTIは9%安。金利高でもゴールドが下げ渋り、原油は最近の上昇の反動で下がりました。

9月雇用統計は、雇用者数が前月比で33万6000人増、7月と8月は合計で11万9000人の上方修正と予想以上の増加。

但し内訳を見ると、直近3か月合計でフルタイムが692千人減り、パートタイムが1155千人増加と、パートタイムの増加に支えられた数字です。

また失業率は横ばいの3.8%で、平均時給は前年同月比の上昇率が4.15%と、8月の4.25%から鈍化しました。

労働参加率は62.8%で前月と同じですが、雇用者数が多いということは、働きたい人や働かざるを得ない人が増えてきたということでもあります。

米長期的金利は、4.85%まで上昇した後、一時は4.7%台半ばまで上げ幅を縮めました。株式は、金利上昇が上限に近づいたと思っているのか、金利上昇は景気が強いのだから株は買いと思っているのか、これまでの金利高株安とは少し違う動きが見られます。

金曜日、金利上昇にも関わらず、金(ゴールド)はプラスと、こちらも底堅い様子でした。

11月FOMCでの利上げ予想は、先週の18%から27%に上昇していますが、米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は6日、「このところの国債利回りの上昇はFRBに代わってある程度の仕事をしているため、われわれが一段の行動をとる必要性は薄れている」と語っています。

個別には、アップルとマイクロソフトが+4%、グーグルとメタが+5%と、大手ハイテク銘柄が好調で、テスラも+4%。

半導体は、エヌビディアが+5%、AMDが+4%などで、SOX指数は+1.2%。

食欲抑制薬による買い物量の減少が懸念されて、コカ・コーラとペプシが5%安。原油価格の下落で、エクソンが9%安。

株式は打たれ強くなっているように見えます。

ドル円は3日、節目の150円に到達した後、一時147円台まで下落するなど、短時間で大きな変動がありました。為替介入があったのかどうか、確実なことは分かっていませんが、市場がこの水準に神経質になっているとは言えそうで、再度の節目チャレンジに対して躊躇する雰囲気が感じられます。

株式相場には、底堅い兆しが感じられますが、イスラエルとハマスが事実上の戦争状態に突入しており、週明けはまず、この影響を見極める必要がありそうで、特に原油相場が懸念されます。10月6日は、第四次中東戦争開戦から、ちょうど50年です。

ガザ地区を支配するハマスは、イスラエルとサウジの雪解けで苦しい立場に追い込まれており、そこにイランがつけ込み、裏で協力して実力行使に及んだという構図かと思われます。奇襲を許したモサドは面目を失いました。

西側民主主義陣営と、中露イランなど独裁主義陣営との亀裂は深まっており、世界のあちらこちらで代理戦争の可能性が高まっています。平和ボケ日本がこの状況に適切に対応できるとは、全く思えません。

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