今週の相場(11/3時点)
今週のS&P500は+5.9%、NASDAQは+6.6%、日経平均は+3.1%。
米長期金利は4.85%→4.58%に低下、ドルインデックスは106.6→105.1、ドル円は149円60銭→同40銭。金利低下を受けて、素直にドル安株高でした。
日銀会合では「上限」を「目途」に変更するという日本人以外には理解できない修正がなされましたが、大筋としての金融緩和には変更なく、また10月に為替介入が無かったことが確認されたこともあり、ドル円は一時151円70銭の円安レベルまで勢いよく買われました。しかしながら、そこからは2円以上下落して終えています。
FOMCは、2会合連続の金利据え置き。パウエル議長の表情は穏やかであり、議長会見中に株価は上昇しました。
CMEのFedWatchによれば、12月FOMCでの利上げ確率は僅か5%。市場は利上げ終了気分に沸いています。
10月雇用統計は、雇用者数が予想以下の15万人増。8、9月は10万人下方修正され、失業率は0.1%悪化の3.9%。平均賃金は前年比+4.1%と、前月の+4.2%から鈍化。
絵に描いたような望ましい労働環境の緩和が示唆され、株式市場の心理は大きくリスクオンに傾きました。
コモディティ市場では、金・銀・銅が小動きで、WTIは5%安。原油相場が落ち着いているのも良いサインで、WTIは、ハマスがテロを起こした10月7日の水準よりも低い位置で推移してくれています。
個別株は、ほぼ全面高。アマゾン+9%、テスラ、グーグル、メタが+6%。
半導体は、AMDが+16%、エヌビディアが+11%、クアルコム+12%などで、SOX指数は+7%。
金融セクターも、バンカメ+13%、アメックス+8%、JPモルガン+5%など軒並み高。
僅か2週間ほど前には5%だった長期金利が一気に4.5%近辺まで低下し、抑えられていた株式購入意欲が一気に解放されたため、S&P500やNASDAQなど主要株価指数のチャートは一気に50日線を超えて来ました。
先週は曇天の中で、薄明かりが見えてきたという天候でしたが、今週は一気に太陽が顔を出しました。
S&P500は予想レベルでPER19倍と、特段に割安とは言えないものの、MMFなどに逃げ込んだ慎重な資金が戻ってくるなら、年末に向けて一定のパフォーマンスが期待できる環境だと考えられます。
これからは冬時間。夏を楽しんだパーティピーポーも、PCに向かって、せっせと株を追いかける季節の到来です。
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