今週の相場(12/8時点)
今週のS&P500は+0.2%で年初来高値、NASDAQは+0.7%、日経平均は円高の影響で3.4%安。
米長期金利は4.20%→4.23%、ドルインデックスは103.2→104.0、ドル円は146円85銭→144円97銭と、金利が小動きの中で円高が目立ちました。
日銀幹部の発言により、今月19日の日銀会合での政策修正の思惑が走って円相場は大荒れとなり、一時は141円台に突入。
最終的には節目の145円に限りなく近いところで終わりましたが、偏り過ぎたポジションは、水鳥の羽音にさえ怯えるといった様子です。
コモディティ市場では、金・銀・銅に利食いが進み、金と銅が2%安、銀が10%安。WTIは4%安と、6週連続で下がりました。
米11月雇用統計は19万9千人増と前月の15万人増を上回りましたが、自動車労組のスト終了の影響が+3万人ほどあるとのことなので、だとすれば実態は、10月が18万人で11月が17万人くらいと、あまり変化が無いのかもしれません。
失業率は0.2%下がって3.7%。
平均時給は、前月比では+0.4%と、前月の+0.2%から加速していますが、前年比では+4.0%と前月と同じでした。
労働参加率は0.1ポイント上昇して62.8%ですから、貯金が尽きて、みんな働き出して失業率も下がっているといった様子に見えます。
労働参加率62.8%は、コロナ前2019年6月と同じ数値です。
個別銘柄は、11月にかなりのラリーをした後であり、時価総額が大きい銘柄の大半が小動きです。
デルタ航空が+6%などエアライン株は、依然旺盛な旅行需要と燃料安で堅調でした。ボーイングも+5%、直近1ヶ月では+28%。
カーニバルクルーズが+15%、ノルウェージャンクルーズが+14%と、クルーズ系も好調。
原油安ですから当然ですが、エクソンが3%安などエネルギー系は全般に売られています。
半導体関連では、新たなAI半導体を発表したAMDが+6%が目立つくらいで、SOX指数は+1%。
「Fear & Greed Index」は、先週の67→68。株式市場は相変わらず楽観が強い様子で、FedWatchでは来年末の最多予想金利が4.00-4.25%と、1.25%の利下げを織り込んでいます。
日銀への思惑に起因する急激な円高は、から騒ぎの可能性も高いため、目先のドル円は乱高下する可能性があると思いますが、1年後には130円程度というのがメインシナリオかと想定しています。
個人的には、既にドル比率を落として円高リスクに対応済なので、為替を理由にこれ以上何かをする予定はありません。
米国株は、円高と株高で相殺し合うので、今後1年くらいについてはマイナスも有りと期待値を落としていますが、それは今年先食いした結果であり、これからも中長期で運用を継続します。
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