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February 04, 2024

今週の相場(2/2時点)

今週のS&P500は+1.4%、NASDAQは+1.1%、日経平均は+1.1%。

米長期金利は4.14%→4.02%、ドルインデックスは103.5→104.0、ドル円は148円15銭→同40銭。2年金利は4.36%→4.37%と僅かながら上昇しています。

31日のFOMC。パウエル議長は、「委員会はインフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信を強めるまで、誘導目標レンジの引き下げが適切になるとはみていない。3月利下げは、最も可能性の高いケース、ないし基本シナリオと呼ばれるものでは恐らくないだろう」と発言し、前のめりの利下げ観測を戒めました。

記者からは、「成長と物価の鎮静化が両立しているのは、AIで労働生産性が改善しているからではないか」という質問が出ました。

パウエル議長は、「経済のファンダメンタルズが根本的に変わったときに労働生産性の向上が起こりやすい。AIがそれに一役買っているかも知れないが、でもそれは長期で観察してみないとわからない」といった受け答えをしました。

金曜発表の1月米雇用統計は、かなり強い数値で、非農業部門の就業者数が前月比で35万3000人増。失業率は前月と同じ3.7%。

平均時給は前年同月比で4.5%上昇。前月比でも0.6%増え、前月の0.4%から加速しました。

パウエル発言と雇用統計を受けて、3月FOMCでの利下げ予想は、先週の46%から20%へ大きく下がったものの、最後は38%。利下げを巡る投資家心理は揺れ動いている様子です。

コモディティ市場では、WTIが78$から72$台へと7%安。ガザ戦争の停戦観測や中国景気の更なる停滞懸念などが要因とされています。週明けにブリンケン米国務長官が、5回目の中東訪問の予定となっています。

個別では、好決算と初配当のメタが+20%。ザッカーバーグが議会公聴会で若年層のSNS被害に謝罪させられた直後、時価総額が30兆円増えました。

予想以上の年末商戦売上だったアマゾンは+8%。

中国での売上減少のアップルは3%安。AIの被害者(?)のグーグルが7%安。全車リコールのテスラは+3%。

半導体ではエヌビディアが+8%ですが、中国依存度の高いクアルコムが6%安で、SOX指数はほぼ変わらず。

米国の商業用不動産について不安が再発し、パウエル議長会見中にも金利は下がりました。

シグネチャー・バンクの一部資産を継承し、地銀の勝ち組と見られていたニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)は貸倒引当金の積み増しで赤字減配となり、株価は42%安。

日本のあおぞら銀行も、米国不動産融資が不良債権化して赤字となり、株価は3割以上下落。同行の米国オフィス向け融資は約2800億円あり、300億円近い貸倒引当金を積み増す必要に迫られました。

好調な雇用数値を見ている限り、ソフトランディングどころかノーランディングですが、それとは逆に一部金融機関の不動産融資は内容が劣化しており、利下げを切望する別の風景がありそうです。

FRBは銀行の監督機関でもあるので、その観点からは早期の利下げが有力に見えるのかと思われます。

米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は雇用統計発表後、好調な雇用情勢は利下げを先送りする理由ではないと語っています。

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