今週の相場(2/16時点)
今週のS&P500は0.2%安、NASDAQは1.3%安、日経平均は+4.3%。
米長期金利は4.18%→4.28%、ドルインデックスは104.1→104.3、ドル円は149.26円→150.17円。
米金利上昇でややドル高となって米株は一服ですが、日本株は円安で勢いが付く格好です。
13日発表の米1月CPIは、前年比+3.1%と前月の+3.4%から鈍化したものの、主に住居費の上昇で市場予想の+2.9%を上回りました。前月比も+0.3%と、予想の+0.2%より上です。
コア指数は前年比+3.9%と12月と同じですが、前月比では+0.4%と、前月の+0.3%から加速しました。
続いてのPPIは、コアPPIが前月比0.5%上昇、前年比では2%上昇し、共に市場予想より上でした。
CPI、PPIで強めの数字が出たことで、金利上昇して米株は小休止です。
なお、15日発表の米1月小売売上高は前月比0.8%減と、やや注意信号ですが、利下げ余地はタップリあります。
Fedwatchによれば、6月のFOMCでも現行金利のままであるとの確率は、先週の8%から18%に上昇し、利下げが先送りされるとの予想が増えています。
コモディティ市場では、銀と銅が+4%、WTIが+3%。米インフレ率のしつこさが影響しているかもしれません。
個別では全般に小休止ですが、連邦規制解除のウエルズファーゴが+8%。
半導体では、好決算のアプライドマテリアルズが+7%ですが、マイクロンは7%安。SOX指数は先週の+5%の反動もあってか1%安。
初の自社株買い発表のウーバー+10%が目立ちます。
日本株への関心は依然として高く、日経平均は史上最高値まであと50円という局面もあり、金曜日の商いは6兆円以上と活況です。
勢いが続く間はポジションを維持すれば良いでしょうが、グロース250が6%上げるなど、後回しにされてきた小型株にも資金が回る気配が感じられるのは、相場に煮詰まった感が出てきている証左でもあり、かつ個別には明らかな過熱銘柄が多く、流石に小休止が避けられない局面ではないかと思われます。
今週の業種別値上がり率で、保険株が+14%で断トツのトップというのも、なにこれ、という印象です。
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