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May 12, 2024

今週の相場(5/10日時点)

今週のS&P500は+1.9%、NASDAQは+1.1%、日経平均は変わらず。

米長期金利は4.51%→4.50%、ドルインデックスは105.1→105.3、ドル円は152円88銭→155円79銭。

ドル円は、介入後も円安基調は変わらないという見方と、最近の米経済指標が弱いので上値は重いという見方が拮抗している状態かと思われます。

9日発表の新規失業保険申請件数は前週比2万2000件増の23万1000件で、先週の雇用統計と合わせて、労働市場の需給が緩和しつつある兆候を感じさせました。

4月のISM景況指数が、製造業、非製造業ともに節目の50を割ったことなどを含め、ようやく米国景気低下のサインだとの意見も出てきています。

コモディティ市場では、金・銀・銅が上昇して、各々+3%、+6%、+2%。

WTIはほぼ変わらず。中東情勢は、相変わらずネタニエフが保身のために興奮状態ですが、イランが冷静なため、原油価格は比較的落ち着いています。

ガザ地区で多くの子供たちが悲劇に巻き込まれている映像を見れば、まずは戦闘を止めるべきだと感じるのは当然です。

個別では、米検察が自動運転システム関連で詐欺罪の調査をしていると報道されたテスラが7%安。

決算が期待ほどではなかったディズニーも7%安。

半導体は、マイクロンが+5%ですがインテルは3%安などマチマチで、SOX指数は+2%。

金融系は堅調で、アメックスが+5%、JPモルガンとゴールドマンサックスが+4%。

中国株にはスーパー悲観の揺り戻しが発生し、ハンセン指数はこの1ヶ月で約10%アップ。中国を買えない代替としての日本株の存在感はやや薄れています。

中国景気とシンクロしやすい銅価格も、直近1か月で+9%。一方の金・銀は休憩中で、同期間で変わらずです。

中央銀行の利下げがFRBよりも早いと見られているドイツとイギリスの株価は最高値更新中。要するに株式相場は業績を織り込んでしまい、次の上昇エンジンは利下げしかない、とも解釈できます。

欧州が利下げできるのに、アメリカ経済だけは強気一辺倒という状況が続くのかどうか。最近の弱めの経済指標を受けて、懐疑的な意見も増えてきました。

サンフランシスコ連銀の調査によると、米国の家計はパンデミック期に蓄えた余剰貯蓄を2024年3月時点で使い果たしました。

ドル円も米国株価も、来週のCPI次第といったところです。

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