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June 30, 2024

今週の相場(6/28時点)

今週のS&P500はほぼ変わらず、NASDAQは+0.2%、日経平均は+2.6%。

米長期金利は4.26%→4.39%、ドルインデックスは105.8→105.9、ドル円は159円82銭→160円88銭。先週に引き続き、売られ続ける円が目立ちます。

木曜発表の、1Q米GDP確報値は年率換算で前期比+1.4%と、改定値の+1.3%から若干の上方改定でしたが、前年4Qの+3.4%からは急激に鈍化しました。

金曜発表の米個人消費支出(PCE)コア価格指数は前年同月比で+2.6%と、市場予想に一致。

主要経済指標に特段のサプライズは無かったと思われますが、なぜか長期金利は上昇しており、それもあって株価は横ばいと言ったところです。

コモディティ市場では、金・銀・銅そしてWTI、いずれも小動きでした。

個別では、ナイキが22%安。4Q(3-5月)決算は売上が1.7%減。通期(25/5)見通しも売上減少と発表され、売られました。

マイクロンは6%安。予想の範囲の売上見通しが、期待ほどではないと思われたと解説されています。大将のエヌビディアは2%安で、SOX指数は1%安でした。

AI相場を牽引してきたエヌビディア株にも休憩ムードが広がり、株も債券もトレンドが見出しにくい中、円安だけは確実(?)ということなのか、1$=160円台に入ってきました。

日銀は、少しでも利上げを遅らせたいという態度にしか見えず、積極的に円を保有する理由が殆ど見つからない状況です。

介入後の2か月間で、日米の長期金利差は、3.75%から3.35%に縮小しましたが、円安のモメンタムは勢いを失うどころか、むしろ強まっているように感じられ、日本の政府・日銀の手詰まり感がますます際立っています。

今週はTOPIXが年初来高値を付けましたが、少しだけ日本株を持っている私にも、その実感は薄く、ドル建ての日経平均は1Q(1~3月)の+13%から、2Q(4〜6月)は8%安と、円安恩恵による株高効果も感じられなくなりました。

1Qのドル円は5%高、2Qは6%高と、対ドルでの円安は着々と進んでおり、このペースだと1年後には200円です。

放漫財政を放置した結果、低賃金と通貨安が慢性化した国では、誰も働きたくないでしょう。

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