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July 28, 2024

今週の相場(7/26時点)

今週のS&P500は0.8%安、NASDAQは2%安、日経平均は6%安。

米長期金利は4.24%→4.19%、ドルインデックスは104.4→104.3、ドル円は157円50銭→153円76銭。

2週連続の株安はリスクオフ気分を高め、これまで安心感の強すぎた円キャリートレードもポジション調整のターゲットとなり、円高が進みました。

木曜発表の米4-6月GDPは、予想の2%に対して2.8%増となり、1-3月の確定値1.4%増の2倍。
米経済は十分に強く、ソフトランディング可能との予測を支援する結果でした。

金曜発表の6月個人消費支出(PCE)価格指数は前年比+2.5%。前月の+2.6%から鈍化し、FRBの9月利下げ予想を後押ししました。PCE価格指数の前月比は+0.1%なので、単純に考えれば2%目標を達成です。
また、コアPCE価格指数は前年比+2.6%で前月と同じ。コアPCEの前月比は+0.2%、前月は+0.1%でした。

CMEのFedWatchでは、9月までに利下げされるとの予想がほぼ100%です。

コモディティ市場では、金が1%安、銀が4%安、銅が3%安、WTIが5%安と、先週に続いて株と為替のリスクオフ気分が伝染し、ポジション調整が入りました。

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July 21, 2024

今週の相場(7/19時点)

今週のS&P500は2%安、NASDAQは3.6%安、日経平均は2.7%安。テック系を中心に、やや大きめの調整となっています。

米長期金利は4.19%→4.24%、ドルインデックスは104.1→104.4、ドル円は157円88銭→157円50銭。いずれも小動きでした。

この1週間は、トランプ前大統領に対する暗殺未遂で始まり、世界的なシステム障害で終わりました。

16日発表の6月米小売売上高は、前月比で横ばいでしたが、予想の0.3%減を上回り、前月分も速報の+0.1%から+0.3%に上方改定されました。

17日発表のオランダASMLの2Q決算は、売上の半分が中国。また3Qの売上高見通しは67〜73億ユーロと、市場予想の76億4900万ユーロを下回ったことはネガティブでした。

そうした中、バイデン政権が日本とオランダに半導体製造装置の対中規制の強化を求めたと伝わり、さらには台湾に防衛費の負担を要求するトランプ発言が報道されると、半導体銘柄への嫌気が、AIブームの反省気分へと繋がっていきました。

コモディティ市場では、銀が6%安、銅が8%安、WTIが3%安と、株式市場のリスクオフ気分が伝播し、ポジション調整が進みました。

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July 15, 2024

今週の相場(7/12時点)

今週のS&P500は+0.9%、NASDAQは+0.2%、日経平均は+0.7%。

米長期金利は4.28%→4.19%、ドルインデックスは104.9→104.1、ドル円は160円82銭→157円88銭。金利低下でドル安でした。

木曜日、注目の6月米CPIは、前年比+3.0%。前月の+3.3%から改善し、さらには前月比でマイナス0.1%と、ようやく瞬間風速で下降に転じました。

コアCPIは前年比で+3.3%と前月の3.4%から改善し、前月比も+0.1%。

これならFRBも安心だろうと、CMEのFedWatchでは、9月利下げ予想が9割超にまで上昇しました。

ドル円は日本政府による介入があったようで、やや大きめの下落になっています。

翌日のPPI(生産者物価)は、前年比で+2.6%、前月比で+0.2%と予想よりも上。コアPPIも、前年比+3.0%、前月比+0.4%と、これも予想より上。

PPIの内訳としては、やはりモノに比べてサービス価格の調整が遅れている印象です。

PPIの上昇は利下げ期待に少し水を差した格好ですが、そもそもPPIの前年比上昇率は5か月連続で拡大しており、その上でCPIが落ち着いているので、とりあえず負の影響は限定的だろうと市場は判断した様子です。

コモディティ市場では、先週に利下げを先取りした買いが多かったせいか動きが小さく、金が+1%、銀と銅が2%安、WTIは1%安でした。

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July 07, 2024

今週の相場(7/5時点)

今週のS&P500は+2%、NASDAQは+3.5%、日経平均は+3.4%。インデックスは好調でした。

米長期金利は4.39%→4.28%、ドルインデックスは105.9→104.9、ドル円は160円88銭→160円82銭。米金利低下でドルは伸び悩みました。

水曜発表のISM非製造業景気指数は48.8と前月の53.8を大きく下回って、4年ぶりの低い数値。

金曜日の6月雇用統計は、就業者数が20万6000人増加ではあったものの、5月が27万2000人から21万8000人に、4月は16万5000人から10万8000人と大きく下方修正され、失業率は前月の4.0%から4.1%に悪化。

以前からNFPのアバウトさは指摘されていましたが、あらためてこの数値に一喜一憂することの無意味さが認識されると同時に、労働市場の軟化が意識される結果でした。

CMEのFedWatchでは、9月までに利下げが行われるとの予想が、先週の64%から78%に上昇しました。年末金利は4.75-5.00%が予想最多であり、年内2回の利下げが織り込まれています。

コモディティ市場で、金が+3%、銀が+7%、銅が+6%と再上昇しているのは、近い将来の利下げによるドル安の織り込みでしょうか。WTIも+2%と堅調でした。

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