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September 29, 2024

今週の相場(9/27時点)

今週のS&P500は+0.6%、NASDAQは+1.0%、日経平均は+5.6%。日本株はタカイチトレードでした。

米長期金利は3.74%→3.75%、ドルインデックスは100.7→100.4、ドル円は143円90銭→142円24銭。金利は小動きでしたが、やや円高でした。

27日金曜発表の8月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比で+2.2%。7月の2.5%から鈍化し、市場予想を下回りました。

前月比では総合・コアとも+0.1%。総合は予想通りで、コア指数は0.2%の市場予想を下回りました。

PCEは総じて弱く、インフレが鈍化、消費は強くないわけですから、FRBは利下げを行いやすい環境と理解され、FedWatchによる11月FOMCでの予想は、再度の0.5%利下げが過半数になっています。

コモディティ市場では、金・銀が+1%、銅が+6%、WTIが5%安でした。

中国人民銀行は、預金準備率と金利の両方の同時引き下げを決めるという、従来よりは気合の入った景気刺激策を発表しましたので、銅がポジティブに反応。WTIの下げはサウジの増産報道によるものと解説されています。

中国関連株は久々の反発となり、今週のハンセン指数は+13%でしたが、今後の中国経済指標が具体的に良くなるのかどうかが注目されます。

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September 22, 2024

今週の相場(9/20時点)

今週のS&P500は+1.4%、NASDAQは+1.5%、日経平均は+3.1%。

米長期金利は3.65%→3.74%、ドルインデックスは101.1→100.7、ドル円は140円88銭→143円90銭。ドル高ではなく、円安でした。

金利の下げ幅が注目されたFOMCは、多くのエコノミストが予想する0.25%ではなく、0.5%の大幅利下げでした。

理由としては、「後手に回っていると思われたくない」とのことで、自らへの批判を避けたいパウエル議長の「保身の大幅利下げ」という解釈になりそうです。

また、結果的に民主党に媚びを売ったという解説もありますが、それも保身です。

株価が最高値圏にある状況で2回分の利下げをしたFRB議長など記憶にないので、インフレ再燃を懸念する指摘もあります。

少し先の2026年辺りを見通してみると、FRBメンバーの長期予想が2.9%となっていることから、この辺りがFFレートの最終的な目標と見て良さそうです。

インフレ率が2%でFFレートが3%、そして長期金利が2019年の2.8%よりは高めの3%真ん中あたりという風景が、FRBの見据える落ち着きどころかもしれません。

一方の日銀も定例会合がありましたが、金利は予想どおりの据え置き。

植田総裁の会見は全般に歯切れが悪く、「時間的余裕が出来た」などの発言からは、早期利上げに踏み込みたいとの意思が感じられなかったため、動けない日銀の態度を見切った市場参加者によって円売りが進みました。

コモディティ市場では、金・銀・銅が+1~2%で、WTIは+5%。ドル安プレイ状態と思われ、ゴールドは最高値です。

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September 15, 2024

今週の相場(9/13時点)

今週のS&P500は+4%、NASDAQは+6%、日経平均は+0.5%。米国株は先週の下げを概ね取り戻した格好です。

米長期金利は3.72%→3.65%、ドルインデックスは101.2→101.1、ドル円は142円30銭→140円88銭。ドルが金利安で小幅に下げる中で円高が進みました。

11日発表の8月米CPIは前年比で+2.5%と、7月の+2.9%から低下。

コア指数は前年同月比で+3.2%と前月と同じで、前月比は+0.3%と7月の+0.2%より高かったため、やや警戒感が走ったものの、総じて株価は堅調でした。

12日発表の米生産者物価指数(PPI)は、前年比では、+1.7%と、前月の+2.1%から鈍化しました。

ただし前月比では、7月分が+0.1%から横ばいに下方修正されたものの、8月はやや加速し、予想の+0.1%を上回る+0.2%。特にサービスの価格は前月比+0.4%と、7月の+0.3%安から反転上昇しました。

こうして9月FOMCでの0.25%利下げが織り込まれる中で、13日付けWSJがちょっとしたサプライズ。

NickTimiraos記者の「he Fed’s Rate-Cut Dilemma: Start Big or Small?」という記事で、FRB内に0.5%カットの勢力が結構いるとの再認識が広まり、ドル安ゴールド高を刺激しました。

但し、自ら後手に回ったことを認める大幅利下げは悪手と受け止められる可能性が高いので、結局は0.25%に落ち着くと思います。万が一、0.5%勢に押し切られた場合の保険をかけたということでしょうか。

コモディティ市場では、金が+3%、銀が+10%、銅が+4%、WTIが+2%。ドル安トレードの様相かと思われます。

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September 01, 2024

今週の相場(8/30時点)

今週のS&P500は+0.2%、NASDAQは1%安、日経平均は+0.7%。

米長期金利は3.80%→3.91%、ドルインデックスは100.7→101.73、ドル円は144円36銭→146円20銭。今週は先週と反対に、小幅ながらドル高と円安の共演模様でした。

注目のエヌビディアの決算は、またも三拍子揃った好決算でしたが、慣れてしまった投資家は驚かなくなり、売りで反応しました。

現実問題として、四半期ごとの最終利益伸び率(対前四半期比)は、+52%、+33%、+21%、+13%と鈍化しています。

またAIチップ購入側に明確な収益向上の結果が感じにくいことも、AIブームへの熱が少し冷めてきた一つの理由かもしれません。

しかしながら、エヌビディアの下げが相場全体に与える影響は限定的で、とにもかくにも無難にイベントが通過したことに投資家は安堵しており、セクターローテーション的に、半導体以外への物色が進んでいる風景も感じられます。

コモディティ市場では、金と銅が小動き、銀が3%安、WTIは2%安。

政情不安でリビアの生産が不安定なことなどから、OPECプラスが減産の一部解除を検討しているとの報道が、WTIの売り材料のようです。

金曜発表の7月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比+2.5%と、前月と同じ。前月比は+0.2%で、予想と一致しました。

コアPCE価格指数は前年比+2.6%、前月比+0.2%で、これも前月と同じ。個人消費支出は+0.5%で、前月の+0.3%を上回る結果。

ほぼ予想どおりの結果で、個人消費は全般に堅調と評価され、投資家は9月から慎重なペースでの利下げが開始されるとの見通しを強めています。

また、8月の米ミシガン大学消費者マインド指数(確報値)は67.9と、前月の66.4から上昇。
インフレの減速と利下げ見通しが、家計に対する見方を明るくしたと解説されています。

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