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October 19, 2024

今週の相場(10/18時点)

今週のS&P500は+0.9%、NASDAQは+0.8%、日経平均は1.6%安。

米長期金利は4.07%→4.08%、ドルインデックスは102.9→103.5、ドル円は149円10銭→149円50銭と、小動きながらドルは堅調。景気が悪く、積極的に利下げを進めそうな欧州に対し、米国の利下げは穏やかなペースになりそうです。

17日発表の9月の米小売売上高は前月比0.4%の増加。予想の0.3%増を上回り、米個人消費の堅調さを示す内容でした。

また同時に発表された週間の米新規失業保険申請件数は24万1000件と予想の26万件を下回り、米労働市場の底堅さも確認されました。

コモディティ市場では、金が+2%、銀が+7%、銅は2%安。金は2700$を超えて最高値。株もゴールドも同時に買われるという、伝統的な相場観では説明しにくい現象が起こっています。

WTIは8%安で70$割れ。イスラエルがイランへの報復攻撃について、石油施設を標的から除外したとの報道で売りが膨らみました。

個別では金融系が引き続き堅調で、ウェルズファーゴが+6%、ビザが+5%。

好決算のネットフリックスが+6%。

ユナイテッド航空も決算が好感されて+20%。株高は同業に波及し、デルタ航空+9%、アメリカン航空+11%。

半導体はエヌビディアが+2%で最高値、四半期ベースで最高益決算のTSMCが+5%ですが、一方でASMLの決算・受注状況が悪く、アプライドマテリアルズが9%安、AMDが7%安と、半導体銘柄も選別が進みました。

S&P500の予想PERは24倍と、歴史的な水準からは割高と判断されますが、今のところ大崩れはしていません。

アメリカはバブル的な状況に向かっているのかもしれません。

1980年代、日本は資産価格が上昇する中、円高不況を恐れて政策金利を下げて行き、80年の9%から87年には戦後最低の2.5%に低下させました。

今のアメリカは、株価が最高値圏にも関わらず、雇用環境の悪化を恐れて利下げを継続する見通しです。

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