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November 24, 2024

今週の相場(11/22時点)

今週のS&P500は+1.7%、NASDAQも同じ+1.7%、日経平均は1%安。

米長期金利は4.44%→4.40%、ドルインデックスは106.7→107.5、ドル円は154円40銭→同80銭。

FRBがさほど利下げを急がないだろうという観測が増え、12月FOMCでの利下げ予想が先週の62%から53%に下げたことで、2年金利は4.30%→4.38%と上がっており、ややドル高の結果でした。

注目のエヌビディアの第三四半期(8-10月期)決算は、売上・利益が予想を上回る決算でしたが、次四半期売上見込みが375億ドル(今四半期は351億ドル)と、予想上限には届かなかったこと等から、やや軟調な株価推移となり、週間ではほぼ変わらずの結果でした。

エヌビディアはS&P500にもNASDAQ100にもDOWにも入っているので、殆どのインデックスがエヌビディアの影響を受けることになります。

21日発表の週間新規失業保険申請件数は、前週比6千件減少の21万3千件と、予想の22万件より少なく、労働市場は軟化しつつはあるものの底堅いとの印象でした。

11月のPMI速報値も予想より強く、米景気の底堅さを示したと受け止められてリスク資産への選好が強まったと解説されています。

コモディティ市場では、金が+6%、銀が+3%、銅は変わらず、WTIは+6%でした。

前のめり気味のトランプラリーも大分落ち着き、再びゴールドが反発しています。デジタルゴールドがすごい勢いで突っ走っているので、アナログゴールドも追いついて行こうとする展開を予想します。どちらも基本的な買い理由は同じです。

ウクライナ戦争は、もしトランプ停戦が実現するなら終盤なので、双方がエキサイトして新たな武器投入によって緊張感が高まっており、原油価格の上昇に繋がった様子です。

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November 17, 2024

今週の相場(11/15時点)

今週のS&P500は2%安、NASDAQは3.1%安、日経平均は2.2%安。ご祝儀相場は失速です。

米長期金利は4.31%→4.44%、ドルインデックスは105.0→106.7、ドル円は152円62銭→154円40銭。金利高でドル高でした。

コモディティ市場では、金と銅が5%安、銀が3%安、WTIが4%安。

ゴールドはドル高とデジタルゴールドへのシフトがネガティブな要因で、原油はトランプの大増産号令が効いていると思われます。

10月CPIは、総合が前年比+2.6%、コアCPIは+3.3%で、いずれも予想どおり。

PPIは、前年比+2.4%。前月の+1.9%、予想の+2.3%のいずれをも上回りました。

全体としてインフレ抑制は力不足の感があります。

価格動向を分類して見ると、住宅は依然強く、アパレルが特に弱い傾向です。消費者の節約志向は強いものの、投資的要素が強い不動産は下がらないので、持つ者と持たざる者の格差が拡大している様子が窺えます。

10月の米小売り売上高は前月比で0.4%増加し、市場予想0.3%増を上回り、9月分は0.8%増に上方修正されました。依然として全体としての消費関連指数は強い数値が出てきます。

しかしながら、「大統領選の焦点はいつでも生活レベルであり、経済好調だからハリスが勝つ」という予想は外れました。

パウエル議長は14日、米経済が目覚ましく良好に推移しており、経済は利下げを急ぐ必要性についていかなるシグナルも発していないと講演で発言。

大統領選の直前は、大方の予想に反して2回分の利下げを強行しましたが、トランプに決まったら、利下げに消極的になりました。

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November 10, 2024

今週の相場(11/8時点)

今週のS&P500は+4.7%、NASDAQは+5.7%、日経平均は+3.8%。S&P500は一時節目の6000を超えました。

米長期金利は4.39%→4.31%、ドルインデックスは104.3→105.0、ドル円は152円96銭→152円62銭。

金利は低下、ドルは上昇ですが、ドル円は若干ながら円高と、金利と為替の関係は微妙です。

大統領選挙はトランプ勝利で早期決着。何よりもスムーズな開票がサプライズでした。前回のような不自然さや数え直しなどもなく、選挙が的確に実施できたということは何よりでした。

選挙のテーマは常に生活レベル。米景気は平均値を見ている限りは好調ですが、インフレはいまだ資産を持たない若年層により厳しく当たり、現政権への批判に繋がったものと見られます。

大統領選直後という微妙な時期にスケジューリングされていたFOMCは予定通りの0.25%利下げ。マーケットは来月も利下げ継続を65%が予想しています。

コモディティ市場では、金・銀・銅は全て数%のマイナスで、WTIは+1%でした。

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November 03, 2024

今週の相場(11/1時点)

週のS&P500は1.4%安、NASDAQは1.5%安、日経平均は+0.4%。

米長期金利は4.24%→4.39%、ドルインデックスは104.3で変わらず、ドル円は152円33銭→152円96銭。

株式は大統領選前のポジション調整。金利は財政赤字拡大懸念で上昇するも、ドルはほぼ変わらずの結果でした。良い金利上昇とは言えない様子です。

コモディティ市場では、金と銅が変わらずで、銀とWTIは3%安。

10月の雇用統計は、雇用者数が+12000人と、予想より一桁少ない数値。ボーイングのストライキや大型ハリケーンの被害といった一時的な影響と解説されています。

8月の増加は15万9000人から7万8000人に、9月は25万4000人から22万3000人にそれぞれ下方修正されました。相変わらず雑な指標です。

失業率は4.1%で前月と変わらず。

平均賃金は前月比+0.4%で、前年比は+4.0%と、ほぼ前月並みで、大きな変化はありません。

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