今週の相場(11/1時点)
週のS&P500は1.4%安、NASDAQは1.5%安、日経平均は+0.4%。
米長期金利は4.24%→4.39%、ドルインデックスは104.3で変わらず、ドル円は152円33銭→152円96銭。
株式は大統領選前のポジション調整。金利は財政赤字拡大懸念で上昇するも、ドルはほぼ変わらずの結果でした。良い金利上昇とは言えない様子です。
コモディティ市場では、金と銅が変わらずで、銀とWTIは3%安。
10月の雇用統計は、雇用者数が+12000人と、予想より一桁少ない数値。ボーイングのストライキや大型ハリケーンの被害といった一時的な影響と解説されています。
8月の増加は15万9000人から7万8000人に、9月は25万4000人から22万3000人にそれぞれ下方修正されました。相変わらず雑な指標です。
失業率は4.1%で前月と変わらず。
平均賃金は前月比+0.4%で、前年比は+4.0%と、ほぼ前月並みで、大きな変化はありません。
個別では大手ハイテクの決算が出揃ってきましたが、ざっくり言って、アマゾンとグーグルが良く、マイクロソフトとアップルは平凡、メタは数値は良いが今後に懸念といった反応になっています。
アマゾン+5%、グーグル+3%、アップル4%安、マイクロソフト4%安、メタ1%安。
テスラは先週高騰の反動か、8%安。肥満治療薬の売上が期待以下だったイーライリリーは8%安。
半導体関連はエヌビディアが4%安、マイクロン8%安、AMD9%安と軒並み売られ、SOX指数は4%安。
今週NASDAQは史上最高値を更新したものの、逆に売り好機と捉えられ、大統領選前の調整に押された銘柄が多かったように見えます。
日本株は、レーザーテック、ニコン、京セラ、日立、イビデンなど失望決算で売られたテック系銘柄が目立ちます。総じて、AI関連以外の半導体需要が期待ほど回復していないのが要因であるように見えます。
米経済は小売りを見ているとまだ強く、雇用を見ていると少し弱くなっているなという感じですが、今月もFRBは0.25%の利下げをするとの観測が支配的です。
前代未聞の大接戦と伝えられている米大統領選。選挙後の米政治経済がどうなるのかは全く見通せず、投資家は身構えることしかできない状況です。
特に長期金利の上昇が株式投資にとっては懸念されますが、この大イベントの通過によって落ち着くことを期待します。
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