« 今週の相場(12/13時点) | Main | 2024年の相場(12/31時点) »

December 21, 2024

今週の相場(12/20時点)

今週のS&P500は2%安、NASDAQは1.8%安、日経平均は2%安。

米長期金利は4.4%→4.53%、ドルインデックスは107.0→107.8、ドル円は153円67銭→156円64銭。少しのドル高と大きな円売りという結果でした。

FOMCは予想どおりの0.25%の利下げでしたが、来年の利下げ見通しが1.0%(4回)から0.50%(2回)に変更されました。

一方の日銀は、予想どおりの金利据え置きでしたが、総裁は何を思ったのか、次の利上げは春闘を見てからという腰砕け発言で、一気に円安が進みました。様々な口実を付けて、要は利上げを先延ばししたいという姿勢が明白でした。

借金大国日本の中央銀行が、通貨と物価の番人になり得ないことは現総裁の責任ではないと言えますが、口先での為替の番人でさえ出来ないのなら、無能と言われても仕方がないところです。

金曜発表のPCE総合価格指数は前年比で+2.4%。今年に入ってから、概ね2.0~2.5%の範囲で安定しています。

PCEコア価格指数は前年比で+2.8%。こちらは概ね2.5~2.8%の推移です。

CMEのFedWathでは、来年末のFFレート予想が3.75~4.0%が最多。FRBに従い、2回利下げの織り込みとなっています。

コモディティ市場では、金・銀・銅、そしてWTIがいずれも小幅安で、1~3%安の状況です。

個別では、下げた銘柄が圧倒的に数が多く、NASDAQのADLINEも右肩下がりの曲線が直近で更に強く押し下げられています。かなりの売りサインではないかという声も出てきました。

テック系ではメタが6%安、テスラも3%安と燃料切れ。

半導体では売上見通しが期待以下だったマイクロンが12%安と下げが際立ち、AMDも6%安、エヌビディアも50日線を下回っての推移。SOX指数は3.6%安と、比較的大きな下落でした。

高配当のベライゾンも6%安、AT&Tが4%安。

CEOの射殺事件を機に国民の不満が顕在化しているヘルスケア関連にはトランプ砲も炸裂し、ユナイテッドヘルスが1か月で17%安、CVSヘルスが同じく22%安。

ビットコインは10万ドル、NASDAQは2万ポイント、S&P500が6000、DOW30は45000$という節目を達成した後で、いずれも失速しています。

年末特有の下げなのか、大きな分岐点を迎えているのかは分かりませんが、それぞれのリスク許容量に応じた備えは必要かと思います。

来週以降は参加者が更に減り、よりハイボラな展開の可能性もありますし、特にドル円は、日本勢が手薄になる年末年始が迫り、要注意警報状態かと思われます。

|

« 今週の相場(12/13時点) | Main | 2024年の相場(12/31時点) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 今週の相場(12/13時点) | Main | 2024年の相場(12/31時点) »