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December 01, 2024

今週の相場(11/29時点)

今週のS&P500は+1.1%、NASDAQも同じ+1.1%、日経平均は0.2%安。

米長期金利は4.40%→4.18%、ドルインデックスは107.5→105.8、ドル円は154円80銭→149円70銭。米国金利低下によるドル売りと円ショートポジションの巻き戻しによる円買いが進みました。

FRBが26日に公表した11月FOMC議事要旨は、多数の参加者が時間をかけて利下げを行うことが適切との認識を示したという内容でした。

27日に発表された第3四半期のGDP改定値は前期比2.8%増と、速報値から変わらずで予想どおり。好調な個人消費を背景に、米経済が堅調な成長を遂げたことを確認した。

10月のPCEコア価格指数は前年比2.8%上昇と、9月の2.7%上昇を上回り、特にコアサービス価格は前月比0.4%上昇と、3月以来の大幅な伸びを示しました。

11月23日終了週の米新規失業保険申請件数は市場予想を下回り、3週間連続で減少した一方、11月16日終了週の失業保険継続受給者数は市場予想を上回り、約3年ぶりの高水準。再就職までの時間がやや長期化しているものと考えられます。

コモディティ市場では、金・銀が2%安、銅は変わらずで、WTIは4%安。

中東戦争において、イスラエルとヒズボラが一応停戦となったことや、米国での原油生産増加の思惑などで、WTIは基本的に軟調です。

FedWathでは、12月FOMCでの利下げ予想が、先週の53%→66%に増加。雇用動向がやや弱含みであるところが注目されているのかもしれません。

個別では、大手テック企業が概ね堅調で、アマゾンが+5%、アップル+4%、マイクロソフト+3%ですが、エヌビディアは6%安。

半導体では、マイクロンの5%安も目立ち、SOX指数は0.6%安。SOXは50日線の下で推移しており、かつての勢いは失われました。

堅調な個人消費を背景にウォルマートは+5%。

金融は依然として堅調で、JPモルガン+2%、アメックス+4%。

ドル円上昇の勢いは鈍ってきました。感謝祭を機に、短期的なトランプラリーを手仕舞いした投資家が多いものと推測され、現在の149円台は、大統領選挙直前11月4日の152円台を下回っています。   

周回遅れの日銀金利正常化観測もあって、日米金利差が縮小すれば、円キャリーの魅力は減少しますし、また過去の共和党大統領時代は、ドル安だったことが殆どです。

但し、貿易サービス収支は赤字基調であり、実質金利マイナスの円のファンダは揺らいでいますから、ドル安と円安のせめぎ合いといった風景も想定されます。

株式相場には多くの人が強気です。ゴールドマンサックスは来年のS&P500を6500と予想しています。

米国株の割高感は明らかですが、FRBのバランスシートは2019年比で7割ほど膨張しており、過剰流動性が株価を支えてきたとの見方が有力です。

来年もまだ、株価は割高の壁をよじ登っていくのか、それともバフェットのように現金・債券を増やしている投資家が勝ち組なのか、それぞれの中長期的な相場観が試される局面かと思います。

 

 

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