今週の相場(12/13時点)
今週のS&P500は0.6%安、NASDAQは+0.3%、日経平均は+1.0%。
米長期金利は4.15%→4.4%、ドルインデックスは106.0→107.0、ドル円は104円98銭→153円67銭。
日銀の利上げが遅れるのではとの観測報道が広がり、米金利の上昇もあって、ドル円は円安方向でした。
11日公表の11月CPIは、前年同月比で+2.7%。市場予想通りですが、9月以降+2.4%、+2.6%、そして+2.7%というジリ上がりの推移です。
エネルギーと食品を除くコア指数も市場予想通りで、10月と同じ+3.3%でした。
前月比では総合指数、コア指数とも0.3%上昇と、おおむね予想通りでした。
12日の11月卸売物価指数(PPI)は、前年比で+3.0%と前月の2.6%から加速。前月比では+0.4%と予想以上の強い結果で、インフレとの戦いは後退しました。
結果として長期金利は上昇。2年金利も4.10%から4.25%です。
FedWatchでは、今月の利下げ確率は95%と確実視されていますが、来年末の金利予想は3.75-4.0%(利下げ2回)が最多で、先週の3.5-3.75%(利下げ3回)が最多から下方向に変化しました。
コモディティ市場では、金が+1%、銀が2%安、銅は変わらず、WTIは+6%でした。シリアのアサド政権崩壊でロシアとイランの劣勢を機に、西側が制裁を強化して原油供給の削減に繋がる等の観測があったようです。
個別では、下げた銘柄が大半ですが、一部銘柄に資金が集中。
次期政権に近いテスラが+12%、量子チップ発表のグーグルが+9%、AI関連で好決算のブロードコムが+25%。
一方でエヌビディアは6%安、AMDが8%安、クラウド事業の売上が期待ほどではなかったオラクルが10%安、次期売上げ見通しを下方修正したアドビが16%安など明暗分かれてSOX指数は+1.8%。半導体銘柄群の中で、資金が右往左往です。
CEO殺人をきっかけに、強欲保険会社という批判が高まっているユナイテッドヘルスは5%安。
金融も一休みで、ウェルズファーゴが5%安、JPモルガンが3%安。
737MAXの生産を再開したボーイングは+10%。ストライキ中止後の約1ヶ月で、株価は2割以上も上昇です。
個別銘柄投資の当たり外れが大きく、従来にも増してインデックス投資に傾斜する状態かと思いますが、何にせよ米国株は極めて割高で、警戒心が必須です。
今後どれだけ上がるかよりも、下げ始めた時にどう対応するのかを予め考えておくべきかと思われます。
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