今週の相場(12/6時点)
今週のS&P500は+1.0%、NASDAQは+3.3%、日経平均は+2.3%。
米長期金利は4.18%→4.15%、ドルインデックスは105.8→106.0、ドル円は149円70銭→104円98銭。金利と為替は小動きでした
注目の11月雇用統計は、雇用者数が+22万7000人。
9月と10月が合計で56千人ほど上方修正されたので、この3か月間の平均は16万2000人。
これは、1月~8月の平均23万人よりも少なく、この数字からは雇用情勢の軟化が感じられます。
失業率は4.2%に上昇し、前月の4.1%から悪化。1~4月までは4%を切っていましたが、その後はずっと4%台です。
11月の平均賃金は前月比+0.4%、前年比+4%で、10月と同じでした。
CMEのFedWatchによる今月FOMCでの利下げ予想は86%です。利下げトレンドを変えるほどの雇用情勢の変化はなかったと市場は見ている様子です。
コモディティ市場では、金・銀・銅とWTIは小動き。コモディティを押し上げる大きなエネルギーは、仮想通貨に向かっています。
個別では、大型テック系が好調で、テスラが+13%、アマゾンとメタが+9%。
金融は、ウェルズファーゴが2%安など一休みの風景。CEOが暗殺されたユナイテッドヘルスは10%安。
半導体はブロードコムが+11%ですが、CEO退任のインテルは13%安。SOX指数は+2.7%でした。
米国株インデックスは堅調ですが、下げた銘柄数の方が多く、大型テック系に資金が吸い取られているような印象です。
NASDAQのADLINEも右肩下がりで、銘柄間の格差は広がっています。
半導体も、AI関連と非AIで差が大きくなり、SOX指数を買うだけでは利益が出にくくなっています。
格差が広がり過ぎると「平均値」は意味が無くなります。
イーロンマスクと100万人のホームレスの村があったとして、彼らは一人当たり平均5千万円の資産を持っているから皆金持ちだろうと言うのは、ナンセンスです。
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