今週の相場(1/24時点)
今週の S&P500は+1.7%、NASDAQは+1.7%、日経平均は+3.9%。年初来でS&P500は+3.7%と、1月好調スタートが濃厚になっています。
米長期金利は4.63%で変わらず、ドルインデックスは109.4→107.5、ドル円は156円27銭→155円94銭。米金利の上昇勢いが鈍化し、ややドルが売られました。
トランプ政権が始動しました。新財務長官が上手く長期金利をコントロールしてくれるなら、米株の好調は持続する可能性が高まります。
トランプ大統領は就任直後から予想どおり矢継ぎ早に大統領令を発動し、善悪はともかく、大きな変化の流れを作り出しています。
その中には、議会襲撃犯の大量恩赦など賛成しかねる部分と、ポリコレ属の暴走ストップなど保守的な支持層が評価する部分が混在していますが、マーケット的に重要なのは、ひとまず新たな関税について思いとどまっている点かと思われます。
出来れば中国に追加関税をかけたくないといったソフトな発言もあり、相場は少し安堵した風景となって、株に資金が入っています。
ティックトックに関しても、米中半分ずつ株式を所有して継続させたいとの意向が見え、いくつかの点で習近平と手打ちが行われたのではないかと思われます。
更にトランプはOPECに対して原油安を要求し、それがロシア経済を弱めてウクライナ戦争停戦に繋がると訴えました。米国での増産を含め、原油価格を下げる試みについては大いに賛成ですが、オイルカンパニーは利益を追求しているので、自分の首を絞める過剰な増産は期待できないというのが普通の見方かと思われます。
翻って我が国ですが、日銀は0.25%の利上げを決定しました。但し事前リークによって、ほぼ織り込み済み。まだまだ円の実質金利はマイナスですから、円を他の資産に替えたいという意向は継続します。
コモディティ市場では、金が+1%、銀は変わらず、銅も+1%、WTIは4%安。年初来で金・銀・銅は+5~7%で、S&P500を上回る上昇率となっており、貴金属相場が続いています。
東京市場では年初来での業種別首位が非鉄金属で、データセンター用ケーブル需要が主因かと思われます。
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