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January 26, 2025

今週の相場(1/24時点)

今週の S&P500は+1.7%、NASDAQは+1.7%、日経平均は+3.9%。年初来でS&P500は+3.7%と、1月好調スタートが濃厚になっています。

米長期金利は4.63%で変わらず、ドルインデックスは109.4→107.5、ドル円は156円27銭→155円94銭。米金利の上昇勢いが鈍化し、ややドルが売られました。

トランプ政権が始動しました。新財務長官が上手く長期金利をコントロールしてくれるなら、米株の好調は持続する可能性が高まります。

トランプ大統領は就任直後から予想どおり矢継ぎ早に大統領令を発動し、善悪はともかく、大きな変化の流れを作り出しています。

その中には、議会襲撃犯の大量恩赦など賛成しかねる部分と、ポリコレ属の暴走ストップなど保守的な支持層が評価する部分が混在していますが、マーケット的に重要なのは、ひとまず新たな関税について思いとどまっている点かと思われます。

出来れば中国に追加関税をかけたくないといったソフトな発言もあり、相場は少し安堵した風景となって、株に資金が入っています。

ティックトックに関しても、米中半分ずつ株式を所有して継続させたいとの意向が見え、いくつかの点で習近平と手打ちが行われたのではないかと思われます。

更にトランプはOPECに対して原油安を要求し、それがロシア経済を弱めてウクライナ戦争停戦に繋がると訴えました。米国での増産を含め、原油価格を下げる試みについては大いに賛成ですが、オイルカンパニーは利益を追求しているので、自分の首を絞める過剰な増産は期待できないというのが普通の見方かと思われます。

翻って我が国ですが、日銀は0.25%の利上げを決定しました。但し事前リークによって、ほぼ織り込み済み。まだまだ円の実質金利はマイナスですから、円を他の資産に替えたいという意向は継続します。

コモディティ市場では、金が+1%、銀は変わらず、銅も+1%、WTIは4%安。年初来で金・銀・銅は+5~7%で、S&P500を上回る上昇率となっており、貴金属相場が続いています。

東京市場では年初来での業種別首位が非鉄金属で、データセンター用ケーブル需要が主因かと思われます。

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January 19, 2025

今週の相場(1/17時点)

今週の S&P500は+2.9%、NASDAQは+2.4%、日経平均は1.9%安。

米長期金利は4.76%→4.63%、ドルインデックスは109.6→109.4、ドル円は157円75銭→156円27銭。金利安ドル安でした。

14日発表の12月米生産者物価指数(PPI)は、前月比の伸びが予想外に鈍化して、+0.2%。11月は0.4%上昇でした。
前年同月比では3.3%上昇と、11月の3.0%上昇を上回りました。

コア指数は前年同月比で+3.2%と、前月の+3.3%から改善。前月比も0.2%上昇と、前月の+0.3%から改善。

15日発表の12月CPIは、前年比上昇率が2.9%と、前月の+2.7%から悪化。前月比も+0.4と悪化。

コア指数は前年比で+3.2%と、前月の+3.3%から改善。前月比も0.2%上昇と前月より0.1%改善。

PPI、CPIともにコアが改善となり、市場が恐れていたほどインフレ再燃のリスクはないということなのか、金利安株高の反応でした。

コモディティ市場では、金と銅が+1%、WTIが+2%。コモディティは全般に堅調で、CRB指数は年初来で+5%と堅調です。

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January 12, 2025

今週の相場(1/10時点)

年初来のS&P500は1%安、NASDAQは0.8%安、日経平均は1.8%安。

S&P500もNASDAQも50日線割れで、弱気サインが窺えます。

米長期金利は4.57%→4.76%、ドルインデックスは108.5→109.6、ドル円は157円20銭→157円75銭。米金利高でドル高でした。

今年最初の重要指標と言える12月の米雇用統計は、NFPが25万6000人増と、3月以来の大きな伸びで、失業率は4.1%と前月の4.2%から改善。

平均時給は前月比+0.3%で、前年比では+3.9%と、前月の+4.0%から若干の低下。

こうした強い雇用統計を受けて、CMEのFedWathでは、今年の利下げは1回だけとの予想が最多となっています。

米長期金利は、潜在的な米国経済成長率2%とインフレ率2.7%の合計で構成されていると考えることが出来るので、インフレ率が3%になれば、米長期金利5%が実現するのではないかと思われます。

コモディティ市場では年初来で、金が+3%、銀と銅そしてWTIが+7%。ドルは他通貨に対しては強いものの、コモディティ高から見れば、実質的には弱くなっているとの見方が可能です。

「Fear & Greed Index」は27と、「Extreme fear」入り寸前まで低下しており、市場はトランプ2.0の船出を楽観視していないと考えられます。

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January 01, 2025

2024年の相場(12/31時点)

2024年が終了しました。トランプ勝利は、相場にも大きな影響を与えました。

今年のS&P500は+23%、NASDAQは+29%、日経平均は+19%。

今年の米長期金利は3.87%→4.57%、ドルインデックスは101.3→108.5、ドル円は144円60銭→157円20銭。為替の世界では、マネーがドルに引きつけられた年とも言えそうです。

2年金利は4.39%→4.24%へと若干下がり、イールドカーブは正常化したものの、金利高と株高が共存している今の相場にはリスクも感じられます。

コモディティ市場では、金が+26%、銀が+20%、銅が+3%、WTIは横這いでした。代替通貨の金・銀は高く、産業需要を反映する銅と原油は買われにくいという結果からは、世界景気は良く無いものの、通貨全般の価値下落が株価を支えたという見方も可能です。

来年のゴールドは、FRBの利下げペースの鈍化等によって今年ほどのパフォーマンスは得られないだろうとの予測が主流ですが、何が起こるのかは全く分かりません。

またビットコインは+120%という驚異的なパフォーマンスでした。

日本では、ホンダ、日産、三菱自が公式に経営統合協議開始を発表しました。

自動車は、日本に残った唯一の世界NO1産業とも言えるので、この成り行きは重要ですが、一番のポイントは、まだ決まっていないということです。3社は会見で握手していません。

経営統合は、あくまでも日産の独り立ちが条件であり、過去の日産の態度を考慮すると、破談ないしは延期の可能性は相当に高いと言わざるを得ず、終わってみればホンダの自社株買い効果だけが残ったというシナリオも有り得ます。

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