今週の相場(1/17時点)
今週の S&P500は+2.9%、NASDAQは+2.4%、日経平均は1.9%安。
米長期金利は4.76%→4.63%、ドルインデックスは109.6→109.4、ドル円は157円75銭→156円27銭。金利安ドル安でした。
14日発表の12月米生産者物価指数(PPI)は、前月比の伸びが予想外に鈍化して、+0.2%。11月は0.4%上昇でした。
前年同月比では3.3%上昇と、11月の3.0%上昇を上回りました。
コア指数は前年同月比で+3.2%と、前月の+3.3%から改善。前月比も0.2%上昇と、前月の+0.3%から改善。
15日発表の12月CPIは、前年比上昇率が2.9%と、前月の+2.7%から悪化。前月比も+0.4と悪化。
コア指数は前年比で+3.2%と、前月の+3.3%から改善。前月比も0.2%上昇と前月より0.1%改善。
PPI、CPIともにコアが改善となり、市場が恐れていたほどインフレ再燃のリスクはないということなのか、金利安株高の反応でした。
コモディティ市場では、金と銅が+1%、WTIが+2%。コモディティは全般に堅調で、CRB指数は年初来で+5%と堅調です。
個別では、決算を出し始めた金融が我が世の春で、JPモルガン+8%、ウェルズファーゴ+10%、シティ+12%。
IT系も全般堅調で、テスラが+8%、アマゾン+3%、グーグル+2%ですが、中国でのiPhone販売が不調と伝えられたアップルは3%安。
半導体も復調気配で、ブロードコム+6%、インテル+12%、AMD+5%などで、SOX指数は+5.4%。
原油高で、エクソンとシェブロンが+5%。
下げた方では、肥満治療薬の売上が期待以下だったイーライリリーの9%安が目立ちます。
日銀が来週利上げするとの予測が急速に高まっていますが、だったら先月上げておけば良かっただろうと多くの人が思っています。
今後の相場はトランプ次第ですが、市場の不安を最も強く表しているのは米長期金利と思われ、米国株式市場は割高ながら魅力的なので、金利が落ち着くなら買いたい、といった投資家心理が支配的かと想像します。
為替については、日銀の利上げが相当に織り込まれても円高はこの程度だとすると、やはり円安基調が強いという印象です。
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