今週の相場(1/10時点)
年初来のS&P500は1%安、NASDAQは0.8%安、日経平均は1.8%安。
S&P500もNASDAQも50日線割れで、弱気サインが窺えます。
米長期金利は4.57%→4.76%、ドルインデックスは108.5→109.6、ドル円は157円20銭→157円75銭。米金利高でドル高でした。
今年最初の重要指標と言える12月の米雇用統計は、NFPが25万6000人増と、3月以来の大きな伸びで、失業率は4.1%と前月の4.2%から改善。
平均時給は前月比+0.3%で、前年比では+3.9%と、前月の+4.0%から若干の低下。
こうした強い雇用統計を受けて、CMEのFedWathでは、今年の利下げは1回だけとの予想が最多となっています。
米長期金利は、潜在的な米国経済成長率2%とインフレ率2.7%の合計で構成されていると考えることが出来るので、インフレ率が3%になれば、米長期金利5%が実現するのではないかと思われます。
コモディティ市場では年初来で、金が+3%、銀と銅そしてWTIが+7%。ドルは他通貨に対しては強いものの、コモディティ高から見れば、実質的には弱くなっているとの見方が可能です。
「Fear & Greed Index」は27と、「Extreme fear」入り寸前まで低下しており、市場はトランプ2.0の船出を楽観視していないと考えられます。
個別では年初来で低調な銘柄が多く、アップルが5%安、テスラが2%安。ネットフリックスが6%安、ナイキ6%安。
半導体は、マイクロンが+18%と一人気を吐いていますが、オンセミ14%安、インテルとAMDが4%安、ブロードコムが3%安で、SOX指数は+1.2%。
パランティア11%安、アドビ9%安、オラクル7%安と、ITソフトウェア系も下げが目立ちます。
高配当のベライゾンとATTも5%安と嫌われています。
株価はPERで割高であるだけでなく、益回りが長期金利よりも低くなっており、調整必須との声も聞かれます。
俗に、1月が強ければ年間でも強いと言いますが、2025年のスタートは好調とは言えず、引き続きディフェンシブな構えを継続したいと思います。
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