July 05, 2020

今週の相場(7/3時点)

今週のDOWは+3.2%、NASDAQは+4.6%、日経平均は+1.4%。先週まで日経平均の優位性がやや際立っていたので、リバランスされたような印象です。NASDAQは10207ポイントで新高値更新です。

全米不動産業者協会が発表した5月の仮契約住宅販売指数が前月比で44.3%上昇(予想は15%)、コンファレンスボードの消費者信頼感指数も98.1(予想91.1)など、良いニュースがありました。

ドル円は107円50銭近辺で変化なし、米長期金利も0.66%辺りで動かずと、株以外は「何も変わってないじゃん」の反応です。

アメリカ独立記念日を控え、木曜日に雇用統計が発表されました。

非農業部門の雇用者数は前月比480万人増と市場予想の300万人増を上回り、5月分も251万人→270万人へと上方修正。失業率も11.1%と前月の13.3%から低下。アメリカの雇用は流動的で、出るのも早いが戻るのも早いということが改めて認識されましたが、一方で、だったら感染者数が再拡大して1日に5万人を超える今の状況だと来月は悪いのではという懸念も生じ、市場の好反応も限定的だったようにも見えました。

ワクチン開発に関しては、ファイザーとバイオンテックのコンビから、24人の健康な被験者を対象に2種類の用量の試験を実施した結果、28日後に通常以上の抗体が確認されたというポジティブな途中経過が発表されました。

ただし今週の株価は、ファイザーが+7.7%、バイオンテックが+1.8%と、比較的冷静な反応でした。ワクチンや治療薬のニュースで相場全体が上下に揺れた頃と比べると落ち着きが感じられ、既に一定の織り込みがされているのかもしれません。

総じて、金曜の市場が休場であることと、全米感染者数の拡大傾向が好材料を打ち消すような地合いでしたが、それでもNASDAQはひたすら上を目指すというのが相場の新常態のようです。

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June 28, 2020

今週の相場(6/26時点)

今週のDOWは3.3%安、NASDAQは1.9%安、日経平均は+0.1%。

ドル円は106円80銭→107円20銭と僅かながら円安。

米長期金利は、0.69%→0.64%へと、更に債券への逃避が進みました。

この4週間のDOWは、楽観→反省→楽観→反省という行ったり来たりの心理状態となり、結局は1ヶ月前とほぼ変わらない位置にあります。特に今週は、NY以外の大都市圏であるテキサスやフロリダなど南西部で感染者数が増え続け、経済活動への規制が再度強まることが一番の懸念材料であったかと感じられます。

ざっくり言って全米ベースでの感染者数は、4月に1日あたり3万人だったのが5月後半に2万人となり、十分に下がりきっていない段階で、経済再開の動きと黒人差別を巡る抗議運動もあって活動レベルが大きく上がったため、今は4万人ペースというプロセスになっています。

株式市場としては、このまま経済活動が回復していくというシナリオが崩れかけているので、当然今週は反省モードになりました。

また、FRBが金融機関のストレステストを行い、米国の主要銀行に対し、少なくとも9月まで増配や自社株買い再開の禁止を指示したことも金融株の重しとなりました。

NASDAQに関しては、感染の拡大に抵抗力があると考えられていることもあり、DOWがこの1ヶ月でほぼ横ばいに対し、5%ほど上昇ですが、新高値をつけた23日の10131ポイントからは4%下落です。

なお、2週前にも書きましたが、基本的にDOW連動の日経平均が本家よりも下げ渋る傾向が顕著になっています。リスクオフ気分が強い時期には、成長よりも下値の堅さが優先されることや、圧倒的に軽微な感染状況が評価されている可能性が感じられます。

また、株安でドルが安全通貨となると、ドル円が円高になりにくいことも日本の株価を支えてくれているのかもしれません。

日経平均の値をDOWの数値で単純に割った割合は、3週間前は84%でしたが、現在は89~90%です。

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June 21, 2020

今週の相場(6/19時点)

今週のDOWは+1%、NASDAQは+3.7%、日経平均は+0.8%。先週の反省で禊は済んだ(?)とばかりに、また上がりだしました。

主な材料としては、FRBの社債購入プログラムの詳細が発表され、広範な社債を買い取ることが改めて意識されたことと、5月の米小売売上高が前月比17.7%増と、予想の8.4%増を大きく上回ったことが挙げられるかと思います。

ドル円は、先週の107円30銭→106円80銭へと50銭ほど円高。この間、ドルインデックスは僅かながらドル高方向なので、為替市場は、「ドルは少し強く、更に円は少し強い」という反省の余韻が残った気分なのかと思われます。

米長期金利は0.7%近辺で、ほぼ変わらず。ポジティブサプライズの雇用統計で0.9%台にまで上昇したのは束の間の歓喜でした。

VIX指数は、35~36近辺で推移し、2週前の25という温泉気分(?)から、まだまだボラに油断できない状態へ戻り、Fear & Greed Indexは、ほぼニュートラルです。

DOWに関しては、2月高値から3月安値までの3分の2戻しで、200日線あたりで揉み合っており、経済の回復期待と感染拡大による景気の後戻り懸念がせめぎ合っているという巷の解説どおりかと思いますが、一方のNASDAQについては、バブルの初期症状という理解になりそうです。

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June 14, 2020

今週の相場(6/12時点)

今週のDOWは5.6%安、NASDAQは2.3%安、日経平均は2.4%安と揃って調整となり、先週の逆回転となりました。

先週は雇用統計の「1000万人サプライズ」もあって大きく上昇し、更にNASDAQは今週になって1万ポイントを超える新高値を付けるなど楽観が目立ち、いくらなんでも「はしゃぎ過ぎだろう」との反省が入り、ほぼ2週間前の状態に戻りました。

なお、日経平均が最も下げ渋ったことは少しだけ注目しても良いかと思います。日本はコロナ被害が先進国の中で際立って軽微ですし、世界中が低成長なら日本の低成長も目立たないということかと思われます。

米長期金利は0.89%→0.71%と定位置の0.6%台に近づき、ドル円は109円台から、これも定位置の107円台に戻りました。ドルインデックスも2週前の位置に戻り、先週のドル安分は修正されています。

素直にこの反省を受け止めれば、現在の株価の位置で強弱感が拮抗し、実力相応なのかもしれません。

ここまでの相場を振り返っておくと、まずニューヨーク証券取引所(NYSE)ですが、昨年末に23兆ドルあった時価総額は、3月の大底では約9兆ドル(日本のGDPの2倍)が失われ、そこから6兆ドル程度を取り返しました。

NASDAQは、昨年末に13兆ドルの時価総額があり、最大で4兆ドルを失いましたが、全て取り戻しています。

株価下落の一方で、FRBのバランスシートは4兆ドルから7兆ドルと3兆ドル拡大し、財政は既に3兆ドルあまりが決定・支給され、更に3兆ドルの追加法案が審議中です。

無理やり大雑把な数字合わせをするなら、NYSEとNASDAQで失われた13兆ドルに対して、予定を含めて9兆ドルが穴埋めに投下されたため、ほぼ同額の時価総額が回復したという理解になります。

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June 06, 2020

今週の相場(6/5時点)

今週のDOWは+6.8%、NASDAQは+3.4%、日経平均は+4.5%ですが、金曜夜の上昇を反映した先物ベースだと、日経平均は+5.9%と、DOWに近い数値です。

米長期金利は0.65%→0.90%と急上昇し、心理的な節目と言われていた0.8%を一気に突破。債券から株へのローテーションを思わせます。

ドル円は、107円80銭から109円50銭台へと、こちらもコロナ前の定位置だった108円を一気に超えて、2円近く円安が進みました。

為替市場の全体像としては、この1ヶ月ほど株高による安心感からかドル安が進んでおり、ユーロドルは1.08→1.13台まで買われ、トルコリラでさえ、対ドルで0.138→0.148と7%ほど上昇していました。

それでも円高にならなかったのは、円もドルと同じ方向で売られていたためで、結果としてクロス円でばかり円安が進む状況だと解説されていましたが、とうとうドルに対しても円売りが始まりました。

「円もドルも弱く、円はドルよりも更に弱い」というのは、伝統的で典型的なリスクオン状態です。

通常、株<為替<債券、の順に冷静になっていくと言われますが、最も楽観的な株式市場に、とうとう債券も為替も追随してきたように感じられます。

注目されていた5月の米雇用統計は、スーパーびっくりポンの良い結果でした。

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May 31, 2020

今週の相場(5/29時点)

今週のDOWは+3.8%、NASDAQは+1.8%、日経平均は+7.3%と、久々に日本株の上昇が主役でした。

急速に値を戻したNASDAQから出遅れ気味のDOWにマネーがシフトする中、DOW連動性の強い日経平均が有利となり、更には緊急事態宣言解除のご祝儀買い(?)が加わって、日本株のパフォーマンスが良好でした。

ドル円は安定の107円台、米長期金利は安定の0.6%台と、為替や債券市場からはノイズが発生せず、WTI先物が33$台→35$台と堅調だったことも株に追い風でした。

現時点で、NASDAQは今年の高値から3%安、DOWは同じく14%安の位置まで戻りました。

IT、ヘルスケア分野に比べて戻りが遅れているのは、やはりT&E(トラベル&エンタテイメント)セクター。ここから更に、コロナに負けなかった銘柄が伸びるのか、コロナに負けた分野こそ今後の伸びしろが大きいのか。

感染状況やワクチン開発の進展などによって、物色動向が左右されそうにも思われます。

経済をリスタートさせているアメリカでの感染状況は、右肩下がりの状況を維持できるかどうか、ギリギリのところです。

世界的な感染の中心は放置プレーで対応するブラジルですが、ボベスパ指数もブラジルレアルも他国同様に反発中で、マーケットはブラジル経済を特別に悲観視はしていない様子です。

Usabra11

なお南米よりも医療環境が厳しそうなアフリカ大陸で、感染爆発と言った状況が報告されていないのは、ちょっとしたミステリーかもしれません。

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May 24, 2020

今週の相場(5/22時点)

今週のDOWは、+3.3%、NASDAQは+3.4%、日経平均は+1.8%。

ドル円は安定の107円台、米長期金利も安定の0.6%台でした。ドル円に関しては、今後も大きくは変動しないだろうという観測が大勢です。

DOWは、週毎に強気と弱気が交錯するものの、じりじりと不安の壁をよじ登っており、NASDAQは既に年初来で+4%と、2月の最高値9817まで、あと5%という位置まで上がっており、既にバブル相場入りだとの声も随所から聞こえてきます。

ちなみにWSJによれば、DOWのPERが20倍に対し、NASDAQは29倍ですが、相場が上昇している以上は付いて行くしかないところです。日経平均のPERは、16.7倍(日経新聞)です。

1ヶ月前、WTI先物相場は期近がマイナスとなって市場にショックを与えましたが、今回は無風でした。サウジの減産、米国でのガソリン需要増加などで、過度な悲観は後退した様子です。

相場の上昇エンジンは経済再開。ワクチンレースに関しては、先行しているモデルナに加えて、オックスフォード=アストラゼネカ連合、J&J=エマージェンシー連合、バイオンテック=ファイザー連合などが鎬を削っており、感染研究所のファウチ所長は、12月までのワクチン開発は可能だとの見解を崩していません。

とはいえ、ワクチンは必ず出来るとは限りませんので、治験が進めば進むほど、悲観的なニュースが出てくる可能性は高まり、その都度それなりのショックが相場を調整させるリスクには注意を要すると思われます。

また、ワクチン全滅の可能性も当然ありますので、その場合の相場への衝撃は、ちょっと計りかねるところです。

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May 17, 2020

今週の相場(5/15時点)

今週のDOWは2.7%安、NASDAQは1.2%安、日経平均は+0.7%。

ドル円は、106円70銭→107円10銭と僅かながら円安方向でした。

先週は、NASDAQが6%も上昇するなど、様々な現実の懸念を吹き飛ばす勢いのあった株価ですが、今週になってようやく「ちょっと待てよ」と、種々の心配に耳を傾け始めたような相場付きでした。

今週FRBのパウエル議長はオンラインセミナーで、年間所得が4万ドル(約428万円)を下回る家計の40%近くが3月に職を失ったと指摘し、失業状態が長期化した場合について強い懸念を表明しました。

議長はカーライルグループなどの投資銀行で成功した富裕層ですが、低所得者層の生活を真剣に心配しており、最大限の緩和政策によって、失業者が戻る職場の破綻を防ごうとしていますが、成功する確信が持てないでいる状態かと思います。

もとよりトランプ政権は、ファウチ所長など医療専門家の慎重な意見を押し切る格好で経済再開を急ぐスタンスですが、果たしてそれで感染が再拡大しないのか、怯えた客が店舗に戻ってくるのかは未知数です。

最も経済再開に野心的と言われるジョージア州に関する記事を見ると、店も慎重、客も慎重、感染は横ばいといった内容で、ギリギリのバランスが保たれている状態かと推測されます。

DOWはもう1か月以上、半値戻しの23000$近辺での揉み合いですが、感染急拡大と経済再開順調という最悪と最善のシナリオの真ん中あたりで何とかバランスを保っている現状を現わしているのかもしれません。

一方のNASDAQは、ウイルス感染さえ養分にする銘柄が多いですし、20年前がそうであったように、バブルに感染しやすい性格の指数かと思われます。

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May 09, 2020

今週の相場(5/8時点)

今週のDOWは+2.6%、NASDAQは+6%、日経平均は+2.8%。

先週の後半が弱かったので、相場は経済再生の道程が長いことを反映して今週は相当弱いと予想していましたが、いつもながら全くの的外れでした。

ドル円は106円90銭→同70銭と僅かに円高方向。ドルインデックスも、1週間前と殆ど変わらず。

米長期金利は0.62%→0.68%と、一部の資金が債券から株へ移動した様子。

VIX指数は、37→28と大きく低下です。

歴史に残ると思われる米4月雇用統計は、就業者数が2050万人減、失業率は戦後最悪の14.7%。平均時給は前月比+4.7%、前年比+7.9%と急上昇し、低賃金労働者が真っ先に労働市場から弾き出されたことを示しています。

不要不急需要の消滅は経済的弱者に最も痛撃ですから、不要不急の復活は政治的にも最優先事項です。

雇用統計の中で明るい面を探すと、「恒久的な解雇」は11%で、78%は「一時的な解雇」。2008~09年の金融危機時は、逆に「一時解雇」が10%前後で、50%前後が「恒久解雇」なので、経済再開が早ければ、多くの人が職場に戻れる可能性がありそうです。

ちなみに、既に5百万人が職場に戻ったという記事がありますが、外食産業では客の戻りが悪いと従業員の職場復帰も遅くなりますので、順調な職場回帰が進むかどうかは客側の恐怖心次第です。

なお、雇用統計は衝撃的な数値ではありましたが、広い意味では予想された範囲であったと言えそうで、相場への影響は限定的でした。

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May 03, 2020

今週の相場(5/1時点)

今週のDOWは0.2%安、NASDAQは0.3%安、日経平均は+1.9%でした。

ドル円は、107円50銭→106円90銭と、やや円高方向。ドルインデックスが先週の100から98台まで下がってきており、定位置の108円から降りてきました。これはリスクオンのドル安ではなくリスクオフの円高ということになるのでしょうか。

米長期金利は0.6%近辺で大きな動きはありませんでした。

先週、市場のかく乱要因となった原油先物(WTI)は、期近が20$近くまで反発し、ひとまず落ち着きを取り戻しましたが、また決済時期が近づくと警戒感が増すかもしれません。

今や誰もがその名を知っている「レムデサビー」ですが、振り返っておくと、まずはシカゴ大学での好結果がリークされて喜び、次に中国での失敗がWHOのサイトに一時的に公開されてがっかり、そして今週は初期臨床試験で肯定的な結果をあげたと公表されてアメリカは緊急的な使用を認可。その都度マーケットに大きな影響を与えてきました。

しかしながら、今週の米国株式市場は後半に失速し、DOWは月~水で858$上げ、木・金で910$売られました。

この薬の実際の効果については、「回復を早める」というのが正しそうですが、実際の治療現場では、もはやこれまでというくらい呼吸困難に陥っていた患者が本薬の投与によって急回復した事例も報告されており、個別ケースでは特効薬的な効果が出る場合もあるようです。

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