May 19, 2024

今週の相場(5/17時点)

今週のS&P500は+1.5%、NASDAQは+2.1%、日経平均は+1.5%。

米長期金利は4.50%→4.42%、ドルインデックスは105.3→104.5、ドル円は155円79銭→155円71銭。金利安でドル安ですが、円安の勢いも失われていないため、ドル円は小動きです。

15日に発表された4月の米CPIは、前年比の上昇率が+3.4%で市場予想通り。瞬間風速を示す前月比上昇率は+0.3%と前月の0.4%から鈍化。

エネルギーと食品を除くコア指数の上昇率も市場予想通りで前年比+3.6%と、3月の+3.8%から鈍化。前月比では0.3%上昇し、3月の0.4%から減速。

このところのCPIは相次いで上振れしていた関係で、今回は事前予想に一致しただけで市場参加者は安堵して米国株主要インデックスは最高値を更新しましたが、言い換えると、利下げを先取りして前のめりになっているようにも見えます。

同日発表の4月米小売売上高は、前月比横ばいの7052億ドル(約109兆円)。市場予想の0.4%増を下回り、3月確報値も0.7%増から0.6%増に下方修正されたため、この弱い指標も利下げ観測を後押ししました。

FedWatchでは、年内2回以上の利下げ予想は、先週の53%から58%に増加しました。

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May 12, 2024

今週の相場(5/10日時点)

今週のS&P500は+1.9%、NASDAQは+1.1%、日経平均は変わらず。

米長期金利は4.51%→4.50%、ドルインデックスは105.1→105.3、ドル円は152円88銭→155円79銭。

ドル円は、介入後も円安基調は変わらないという見方と、最近の米経済指標が弱いので上値は重いという見方が拮抗している状態かと思われます。

9日発表の新規失業保険申請件数は前週比2万2000件増の23万1000件で、先週の雇用統計と合わせて、労働市場の需給が緩和しつつある兆候を感じさせました。

4月のISM景況指数が、製造業、非製造業ともに節目の50を割ったことなどを含め、ようやく米国景気低下のサインだとの意見も出てきています。

コモディティ市場では、金・銀・銅が上昇して、各々+3%、+6%、+2%。

WTIはほぼ変わらず。中東情勢は、相変わらずネタニエフが保身のために興奮状態ですが、イランが冷静なため、原油価格は比較的落ち着いています。

ガザ地区で多くの子供たちが悲劇に巻き込まれている映像を見れば、まずは戦闘を止めるべきだと感じるのは当然です。

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May 05, 2024

今週の相場(5/3時点)

今週のS&P500は+0.5%、NASDAQは+1.4%、日経平均は+0.8%。

米長期金利は4.66%→4.51%、ドルインデックスは106.1→105.1、ドル円は158円29銭→152円88銭。

ドル円は、米金利低下と日本当局の介入によって大幅円高でした。

介入1回目は日本が休日の29日で、ドル円は160円タッチから154円台まで急落。次はFOMC直後の2日朝、157円から153円台まで急落。合計で9兆円ほどのドルが円転したと推測されます。

今年のドル円は140円スタートですから、4か月で20円もの円安は流石に性急すぎると短期筋に説教する効果はありましたが、それでも年初からは10円の円安であり、円がゼロ金利でインフレ負けするという実態に変わりありません。

4月30日発表の米雇用コスト指数は年率換算で+4.8%と急伸。「インフレ鈍化の停滞を示す新たなデータだった」との声がありました。

一方、同日発表の4月の米消費者信頼感指数が97.0と市場予想の103.5を下回り、FRBの金融引き締めが長期化し、米景気を冷やすことも警戒されています。

FOMCでは予想どおりに政策金利を5.25〜5.5%で据え置き。

パウエル議長は「インフレ率は目標への進捗を見せず、利下げの時期は推定できない。ただ、次の行動が利上げになることはありそうにない(unlikely)」と語り、米国債の保有額を減らす量的引き締め(QT)の上限を月600億ドルから250億ドルに減らす決定もしました。

インフレとの闘いが長引きそうと言いつつ、QTを減速するのは矛盾するようですが、保有債券の価格低下に悩む銀行への配慮と見られます。

議長の発言は、利上げ可能性に言及するのではと警戒していたほどのタカ派では無かったという受け止め方が多数派でした。

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April 28, 2024

今週の相場(4/26時点)

今週のS&P500は+2.7%、NASDAQは+4.2%、日経平均は+2.3%。いずれも先週の下げ分を取り戻してはいませんが、流石に反発です。

米長期金利は4.62%→4.66%、ドルインデックスは106.1で変わらず、ドル円は154円64銭→158円29銭。円は独歩安で、あのトルコリラにも負けています。

25日発表の1-3期米GDPは年率換算で前期比+1.6%と、前四半期の+3.4%から大幅に鈍化したものの、同時に発表されたPCEコア価格指数は+3.7%と加速。弱いGDPでもインフレ率は依然高い、という印象になりました。

26日に発表された3月のPCEデフレータは前年比+2.7%で、前月の2.5%を上回り、コアPCEは前年比+2.8%で、2月と同率で高止まり。スーパーコアPCEは前月比+0.4%と前月の+0.2%から加速。

総じて強い数値で、利下げ予想はまた後ずれし、CMEのFedWatchでは、年内1回だけ利下げ予想が、先週の35%から40%に増加。年内利下げ無し予想も、14%から20%に増えました。

26日の日銀会合では政策変更なし。

総裁会見でも特段のタカ派コメントは無く、政府日銀ともに円安容認の姿勢と解釈され、1日で3円近く円安が進む放置プレイ状態となっています。

コモディティ市場では、金が3%安、銀が5%安と、最近の過熱相場への反省気分が生まれています。金相場を押し上げている主エンジンは中国であると見られていますが、上海金先物市場での証拠金引き上げが調整のキッカケだろうという説が有力です。但し、押し目買いをしているのもまた中国人と思われ、金相場は長期的な強気相場に入っているという見方が多数派かと思われます。

なお銅は+2%。これも中国の景気動向が思ったほど悪くはなさそうという憶測が要因と報道されています。

WTIは小幅な動きでした。

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April 21, 2024

今週の相場(4/19時点)

今週のS&P500は3%安、NASDAQは5.5%安、日経平均は6.2%安。想像していたよりもズルっと深押ししたという感じです。

米長期金利は4.52%→4.62%、ドルインデックスは106.0→106.1、ドル円は153円29銭→154円64銭。金利高ドル高でした。

株式市場の動揺によって、ドル円は一時1円ほど円高に振れたものの、終わってみれば安心の円安。利上げも介入も口先だけと、舐められています。

15日発表の米3月小売売上高は前月比0.7%増。2月分も0.6%増から0.9%増に上方改定と大変強い数字で、これを受けてFRBの利下げ観測は後退。
FedWatchでは、6月利下げ予想は16%となり、年末FFレートは、年内1回だけ利下げ予想が36%で最多となっています。

先月、利下げは遠くない(not far)と語っていたパウエル米FRB議長は翌16日、「インフレ目標達成の自信を得るまでにいまだ時間がかかる」と、敗北宣言(?)。

コモディティ市場では、金・銀が+1%、銅が+6%と、引き続き金属が強く、WTIは3%安。

今週は半導体関連で注目の決算があり、まずはオランダのASMLの売上が期待以下、続くTSMCは好決算ながら半導体市場全体の見通しを引き下げたことで、これまで相場を牽引したAI銘柄が崩れ、半導体関連銘柄全体が売られました。

週後半は地政学リスクにも関心が強まり、イスラエルがイランを攻撃したとの報道でリスクオフ気分が拡散しました。

米国株価を押し上げていた利下げ期待と半導体需要という二大エンジンに影が差してグラグラしていた心理に、中東緊張が背中を押したといった具合ですが、幸いにもイランの対応は抑制的であり、原油価格の上昇が一服したことも安堵されます。

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April 14, 2024

今週の相場(4/12時点)

今週のS&P500は1.6%安、NASDAQは0.5%安、日経平均は+1.4%。

米長期金利は4.40%→4.52%、ドルインデックスは104.3→106.0、ドル円は151円63銭→153円29銭。金利上昇で、ドル高でした。

米金利上昇の主因はCPI。3月の米CPIは前年比で+3.5%と、2月の+3.2%から悪化。原油高でエネルギー価格が1年ぶりに上昇に転じたほか、自動車保険も高く、前月比では+0.4%と、高インフレ率の抑制は足踏みが続いています。

またコア指数は前年比+3.8%、前月比では+0.4%と、2月と同じでした。

続いて3月PPIは、前月比で+0.2%と、2月の+0.6%から鈍化したものの、前年比では+2.1%と、2月の+1.6%から悪化。

依然として、PPIは比較的落ち着いているものの、CPIは高止まりして下げ渋りの状態が続いており、PPIが低くても安心できないといった感触です。

FRBによる利下げ期待はズルズルと後退するのが「お約束」となってしまい、年内3回利下げ説は概ね消滅し、年内ゼロ利下げ説も登場。

CMEのFedWatchでは、6月利下げ予想が先週の51%から27%にほぼ半減し、年内2回利下げが35%と最多であるものの、利下げ無し予想も9%あります。

もし6月に利下げできないと、大統領選への影響を避けようとして、FRBは極めて動きにくくなります。

コモディティ市場では、金・銀・銅が+1~2%と小幅上昇し、WTIは2%安と小休止でした。

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April 07, 2024

今週の相場(4/5時点)

今週のS&P500は1%安、NASDAQは0.8%安、日経平均は3.4%安。

米長期金利は4.21%→4.40%、ドルインデックスは104.5→104.3、ドル円は151円35銭→151円63銭。金利上昇でもドルがさほど買われなかったことには若干の変調が感じられます。

3月雇用統計は、予想の20万人に対して30.3万人でしたが、1月雇用統計が35.3万人から22.9万人へ修正されたことを考えると、真に受けるのもどうかという感じです。

失業率は2月の3.9%から3.8%に低下。平均時給は前年比の伸び率が4.1%と2月の4.3%から低下。

総じてサプライズと言えるほどの内容は無かったと思われます。

一方、コモディティ市場は大きく動いており、金が+4%、銀が+10%、銅が+6%、そしてWTIが+4%。

今や、株式市場よりもコモディティの方が注目です。

イスラエルが在シリア・イラン大使館を攻撃したことは挑発的な蛮行とも言え、原油市場が反応するのは当然でしょうし、NPO7名を爆撃死させたことは、実戦から遠ざかっていたイスラエル軍の能力低下を感じさせます。

元々はハマスによる奇襲攻撃への正当な反撃であったとしても、あまりの「やり過ぎ感」に、世界はネタにエフ政権に辟易としてきています。

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March 31, 2024

今週の相場(3/29時点)

今週のS&P500は+0.4%、NASDAQは0.3%安、日経平均は1.3%安。

米長期金利は4.20%→4.21%、ドルインデックスは104.4→104.5、ドル円は151.42円→151.35円と、ほぼ変わらずでした。

注目された2月の個人消費支出(PCE)データは、前年比+2.5%で、予想と一致。前月比では+0.3%と、1月の+0.4%より鈍化。

食品とエネルギーを除いたコアPCE指数は前年比+2.8%と、伸び率は2年11カ月ぶりの低水準。前月比では+0.3%で、1月の+0.5%から減速しました。

住宅・エネルギーを除くスーパーコアは前月比+0.2%と1月の+0.7%から鈍化。

パウエル議長はこれを受けて、「概ね私たちの期待に沿った内容で、今回の結果に過剰に反応することはない」と発言しました。

ざっくり言って、CPIは都市部の家賃のウエイトが高いために上振れしやすく、逆にPCEは比較的落ち着いた道筋を辿りやすいと言えそうです。

いずれにせよ、市場予想どおり6月に利下げが実施されるかどうかは、今後の指標次第かと思われます。

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March 23, 2024

今週の相場(3/22時点)

今週のS&P500は+2.3%、NASDAQは+2.9%、日経平均は+5.6%。

米長期金利は4.31%→4.20%、ドルインデックスは103.5→104.4、ドル円は149.07円→151.42円。米金利低下でもドルは強く、円は弱いという結果でした。

金利以外の要素がドル買いを後押ししているのかどうか。もう少し観察してみる必要がありそうです。

注目された19日の日銀会合結果は、事前の報道どおりで、既に形骸化していたマイナス金利、ETFとREIT購入を廃止。YCCも廃止ですが、とは言え国債購入は継続ですから、結局は特に変わらず。

むしろこれで、当面は日銀から円高材料が出てくる可能性が低くなったことで、市場は待ってましたとばかりに、円安再開。「17年ぶりの利上げ」という見出しとは裏腹に、日銀の限界が顕わになっています。

続いてのFOMC。

最近の強めのCPIやPPIから、私を含めて、タカ派的な姿勢を覚悟していた投資家が多かったと思いますが、結果はハト派的でした。

量的引き締め(QT)を近く減速する方針に加えて、政策金利については年内に3回引き下げるとのスタンスが維持されたため、市場は金利低下株高で反応しました。

FRBは2024年の成長率について、1.4%から2.1%に見通しを引き上げたにもかかわらず、金融政策が緩和的な方向に向かっているのは、大統領選を控えた政治的な配慮なのではといった憶測も生まれています。

ローレンス・サマーズ元米財務長官は、「米金融当局は利下げを開始したくてうずうずしている印象を受ける。なぜそんなに急いでアクセルを踏もうという話になるのか理解できない」と述べています。

いずれにせよ、インフレファイターであるはずのFRBが更なる株高を支援するようなトーンであることに違和感を感じながらも、株を買い戻した人が多かったと思われます。

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March 17, 2024

今週の相場(3/15時点)

今週のS&P500は0.1%安、NASDAQは0.7%安、日経平均は2.5%安。

米長期金利は4.08%→4.31%、ドルインデックスは102.7→103.5、ドル円は147.06→149.07円。米金利上昇でドル高でした。

2月の米CPIは、前月の+3.1%に対して+3.2%、コアCPIは前月の+3.9%に対して3.8%。いずれも予想を上回り、前月比ではどちらも+0.4%と、年間+5%程度の瞬間風速です。

2月の生産者物価指数(PPI)は、前月の前年比+1%から+1.6%に上昇。コアPPIは、前月と同じ+2%。

総じて予想より強めの数字であり、CPIとPPIの結果が金利上昇を促したものと判断されます。

なお、アメリカの2月の小売売上高は前月比で+0.6%と、2か月ぶりに前月を上回りました。

コモディティ市場では、金が1%安と休憩したものの、銀が+3%、銅が+6%。ゴールドに対する出遅れ感の修正と、中国の株価持ち直しが影響しているように感じられます。

WTIは+4%で80$台に上昇。IEAの需要増レポートやOPECプラスの減産継続が要因と解説されています。

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