今週の相場(3/24時点)
今週のS&P500は+1.4%、NASDAQは+1.7%、日経平均は+0.2%。
米長期金利は3.44%→3.37%に低下、ドルインデックスは103.9→103.1に低下、ドル円は131円80銭→130円70銭とドル安。金利低下でドル安株高という素直な反応でした。
コモディティ市場では、銀と銅が+5%、WTIが+4%。
今年になってゴールドは+9%、銀は+7%と、銀が出遅れを取り戻してきました。金の上昇につられて銀のショートカバーが入っているといった解説がされています。WTIは先週13%も下落したので、反動の反発かと思われます。
クレディを買収したUBSは+4%と落ち着いていましたが、次の破綻候補と騒がれているファーストリパブリック銀行は46%安と、依然として地銀不安は払しょくされていませんが、相場の全体像としては、金利安が株への資金移動を後押ししていると言えそうです。
22日のFOMCは、予想どおりの0.25%利上げ。一部では利上げ休止が期待されていましたが、その場合は、それほど金融システムは脆弱なのかと却って不安を煽り、かつインフレファイティングも一時停止と、どちらも得られない結果になった可能性がありますので、FRBの決定は妥当だと思います。
また、イエレン財務長官が保険保護を全預金に拡大することに否定的な発言をしたことで株売りになったとの解説もありますが、彼女の発言は当然のことで、この程度でジタバタすること自体が投資家の甘えの構造を示しています。
ルールを曲げた預金保護は本来モラルハザードですが、そうした批判をかわすために当局は、「破綻時の預金者保護かつ投資家非保護」の姿勢を取っているものと思います。
クレディの発行したAT1債が一部無価値になったことが話題になっていますが、そもそもは増資が困難な発行体が金利の高い債券で見かけの自己資本を充実させることが出来るという大甘(インチキ?)ルールにホイホイ乗った投資家が損をしただけの話なので、これも笑われておしまいでしょう。
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