February 18, 2018

今週の相場(2/16時点)

大きなダメージから回復する週となりました。

DOWは週間で1029$(4.2%)上昇し、米国株主要三指数は全て50日線を奪還しました。
ざっくり、半値戻しのイメージです。(グラフはS&P500)
Sp500021777

一方の日本株は戻りが非常に鈍く、今週は+338円(+1.6%)。
月初からの下げ幅1766円に対し、2割にも満たない反発となっています。

その原因は為替でしょう。
今月になってドル円は、110円台から一時105円台へと急落し、日本企業の想定レート平均値と言われる108円を割り込みました。

通常の株価反発=リスクオン局面では、ドルは安いが円は更に安い、という状態が多いのですが、現在は、ドル安の大波の力が強すぎて、金利を追うドル買いは跳ね返されています。

長期のドルインデックスです。
Dxy5yyy
現在の90近辺は概ね平均値ですが、2014年後半から一気に80→100へ上昇した反動が起こっているかのようで、減税と財政出動で米国に悪い金利上昇、という懸念がドル安を招いているとの指摘もあります。

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February 10, 2018

今週の相場(2/9時点)

何とも慌ただしい1週間でした。

日経平均は、先週末の23、275円→21、383円と▲1892円(▲8.1%)。
直近高値24124円(1/23)からの調整は▲11.4%。

DOWは1週間で2回も4桁ダウン。
25521$→24191$と▲1330$(▲5.3%)。
直近高値26616$(1/26)からは▲9.1%。

なお、日経平均は昨年10月中旬水準に逆戻り、DOWは12月上旬の水準で踏みとどまっています。

アジアで下げが目立ったのは中国株で、上海総合指数、香港ハンセン指数ともに今週だけで▲10%。
欧州のFTSE、DAXも、1月高値からそれぞれ▲10%、▲11%。

世界中の株式が概ね1割売られ、さてこれで止まるのか、という疑心暗鬼の状況ですが、S&P500のチャートを見ると、200日MAまで試して反発しているので、これは心強いファクトと言えます。
Sp50002099

下げのきっかけは、いわゆる「VIXショック(低ボラに賭けていた連中の機械的な売り)」と金利上昇ですが、より深刻な構造的問題は、当然ながら長期金利の上昇です。

今回の株式市場の下落に対して、経済のファンダメンタルは良好なのに、という言い訳(?)が頻繁に聞こえてきますが、金利は株価を決める割引率なので、金利の変化はファンダメンタルの大きな変動です。

過去の金利変動時には、必ず大きな株価調整が発生するという指摘もあります。
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(出典:https://www.zerohedge.com/news/2018-02-09/scariest-chart-market)

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February 03, 2018

今週の相場(2/2時点)

最近のブログの書き出しは常に「株価好調」でしたが、ようやく変化が訪れました。

2日のDOWは666$(2.54%)もの大幅下げ。
悪魔の子ダミアンを思わせる不吉な数字です。

調整のきっかけは、雇用統計に刺激された金利上昇。

米1月雇用統計は、雇用者数は20万人(予想18万人)、失業率は4.1%で前月と同じ。
最も注目された賃金は0.3%上がり、前年比は2.9%増と、12月の2.7%増を超えました。

但し、平均週労働時間が12月の34.5時間から34.3時間に減っているので、これは悪天候(厳寒)による統計上のトリックの可能性もありますし、掛け算すれば収入は減る計算。
様々な解釈が出来そうでしたが、インフレに脅える市場は、ついに適温相場の終わりか、とパニック的な反応を見せました。

米長期金利は、2.84%までジャンプ。
Us10y02033
危険水域と言われる3%に近づきました。

一方、2年債金利は、2.16%→2.14%に低下。
FFレートに連動した短期債に比べて、長期債はインフレへの織り込みが不足していたという理解になろうかと思います。

この結果、10年債と2年債の金利差は0.7%となり、イールドカーブの観点からは、利上げを吸収しやすくなっています。

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January 27, 2018

今週の相場(1/26時点)

アメリカの株価はどこまで上がるんでしょうか。

今週のDOWは545$(2.1%)上昇し、NASDAQも初の7500超え。
今週だけで25%上がったネットフリックス(NFLX)は、PER220倍と表示されています。

米長期金利。
先週とほぼ同じ2.66%ですが、上抜けしそうな勢いに見えます。

Us10y012777

どこまで金利が上がったら株が慎重さを見せるのでしょうか。

一方、今週の日経平均は▲176円(▲0.7%)。
ドル円が大企業製造業の想定レート110.18円(12月日銀短観)を切ってくると、さすがに為替を意識せざるを得なくなったものと思われます。

ドル円相場は先週の110円80銭から2円ほど円高。
米政治家発言で上下にドタバタした印象ですが、ドルインデックスを見ると、それはノイズ(?)。

一貫して下げるドル指数は先週の90台から89へと下降、下向きトレンドが加速しているような印象さえあります。

Dxy102777

ドルが下げれば商品が上がるのは当然すぎる、ということで、CRB指数は節目の200超え。
Crb201027
数年来の壁を突破したように見えます。

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January 21, 2018

今週の相場(1/19時点)

米国株は依然として陶酔状態。
S&P500とNASDAQは最高値を更新し、DOWも年初から3週連続の陽線です。

日経平均は、先週▲60円と一休みしましたが、今週は+155円。
第一週の+950円と合わせ、今年になってからの上昇は、1044円(+4.6%)です。

最も気になるのが、米長期金利の動向。
先週の2.54%から2.66%まで上昇しました。  

新債券王ガンドラックは、「米10年債利回りが2.63%を超えれば、金利上昇が加速し、株式市場は慎重になる」とのご託宣です。
Us10ylll4

この金利上昇に反応しないのが為替市場。
ドルインデックスは先週の90.97→90.67と下降し、この1年では10%下がっています。

ユーロの最大の買い材料は、いわゆる出口戦略によって金利が正常化していくとの観測のようですが、それにしても目先の米金利上昇への感応度がこれほど低いことに、多くの人が戸惑っている様子が伝わってきます。

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January 14, 2018

今週の相場(1/12時点)

年明け第二週も、株式相場は絶好調。
DOWは、第一週の+577$に続き、今週も508$買われ、二週間で4.4%も上昇。

このペースなら、2月中にも3万ドルに到達。
市場の声は、「トランプ、万歳!」です。

日経平均は、第一週の+950円に対し、今週は▲60円。
日柄調整入りムードも感じられますが、背景にあるのは為替要因。


昨年末に112円70銭だったドル円は、111円04銭近辺と、2円近く円高方向へと動きました。
証券会社は、1円円高で約▲230円、などと言います。

ドルインデックス(1年)です。
Dxy01133
急落して90を割りそうです。

何がドル安を加速させているのでしょうか。

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January 06, 2018

今週の相場(1/5時点)

2018年の株式市場は、好調過ぎるくらいのスタートを切りました。

日経平均は2日で950円も上昇。
昨年壁だった23000円を軽く超えてバブル後の半値戻しを達成、更なる長期上昇への可能性を示しました。

N225201885

NYもスタートダッシュ。
DOWは、新年から4連騰して25000$を突破。
3万ドルへのスタートだと、大統領自らが叫んでいます。

2万ドルを超えてから僅か1年足らずで25%アップ。
この間のS&P500とNASDAQは、それぞれ+20%、+28%です。

もはや株価は、GDPの伸びとは無関係に、グングン成長していく指標となりました。

NASDAQの長期チャートです。

Nasdaq20188

仮に、ITバブルの頂点で買っていたとしても、今や40%の利益。
世界の終わりかと思えたリーマンショックによる下落も、絶好の買い場にしか見えません。

昨日発表された12月の米雇用統計は、雇用者数が14万8000人増加、失業率は4.1%で横ばい、賃金は前年比2.5%増と11月の2.4%増を上回る結果。
FRBの利上げスタンスを大きく変えるような内容とは思えません。

これを受けて、米長期金利は2.45%→2.47%に上昇。

CMEの金利先物市場では、今年12月が1.94%で取引されており、利上げは2回分と少な目の織り込みです。

現在、米2年金利は1.96%と10年金利と0.51%しか差が無いので、FRBの利上げに応じて長期金利が上昇してくれないと、イールドカーブフラット化の危険性が高まっていくことになります。

3月にも予想される今年1回目の利上げに対して、米長期金利がどういった反応を示すかは重要と思われます。

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January 05, 2018

ダウ平均2万ドル突破以降の構成銘柄騰落率(メモ)

1 ボーイング         77.3
2 キャタピラー        62.4
3 ウォルマート・ストアーズ  48.8
4 マクドナルド        42.6
5 アップル          42.0
6 ユナイテッドヘルス・グループ      39.2
7 ホーム・デポ         38.6
8 ビザ            38.4
9 マイクロソフト       36.8
10 スリーエム(3M)     35.1
11 アメリカン・エキスプレス  31.2
12 シスコシステムズ      27.0
13 JPモルガン・チェース   26.7
14 ジョンソン・エンド・ジョンソン     24.6
15 ダウ・デュポン       23.7
16 ナイキ           17.8
17 ファイザー         17.6
18 ユナイテッド・テクノロジーズ      17.6
19 インテル          17.5
20 トラベラーズ        12.5
21 コカ・コーラ          9.4
22 シェブロン          9.3
23 ゴールドマン・サックス    8.3
24 ベライゾン・コミュニケーションズ      5.7
25 プロクター・アンド・ギャンブル     4.6
26 ウォルト・ディズニー     3.9
27 エクソンモービル       1.7
28 メルク           ▲6.6
29 IBM           ▲9.3
30 ゼネラル・エレクトリック ▲39.0

ダウ工業株30種平均       24.9
(注)17年1月25日から18年1月4日までの騰落率。▲は下落

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December 31, 2017

今年(2017年)の相場を振り返る

この数年間、いつ崩れてもおかしくはないと言われ続けている株式相場ですが、期待を裏切って(?)今年も好調を維持。

大きな構図としては、雇用のために金利上昇を抑制する金融政策が資産価格の高騰を容認している、ということになりそうです。

リーマンショック後、10%まで上昇したアメリカの失業率は4.1%にまで低下。
Usunemplo444

FFレートは、年初の0.75%から1.5%まで3回利上げされたものの、比較的穏やかなものであると投資家は評価し、今年の株式市場は軒並み上昇しました。

日経平均+19%、JASDAQ+43%、マザーズ+31%、
DOW+25%、S&P500+19%、NASDAQ+28%、
FTSE+7.6%、DAX+12.5%、
上海総合+6.8%、KOSPI+21.8%。

但し、いわゆるFANGなど特定のIT系銘柄への物色集中も見られ、我々の未来が特定の企業に支配されることを暗示しているのではないかとの懸念も感じられます。

欧州株の上昇幅が物足りない感じがするのは恐らく為替の影響で、ポンドもユーロも対ドルで1割程度上がっているので、ドルベースで見れば他市場と遜色ない結果になりそうです。

本来の株式投資は、今が良いかどうかではなく、半年から1年先が良いかどうかという先行性で判断するものと言われてきましたが、最近は足下の景気動向や企業業績ばかりが議論されているような気もします。

世界的な温泉気分は不動産に現れやすく、米国商業用不動産価格指数(グリーン・ストリート・アドバイザーズ)は、既にリーマンショック前の水準を大きく超えています。

Greenstreetindex1229

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December 23, 2017

今週の相場(12/22時点)

欧米ではクリスマス休暇に入る投資家が増え、全般に動きが鈍くなっています。

政治の世界では、アメリカで減税法案が可決。
連邦法人税率が恒久的に35%から21%になったインパクトは大きく、通信大手AT&Tは全従業員に1000$のボーナスを決定、ウェルズファーゴなど2つの銀行が賃上げを発表しています。

減税→財政悪化→国債増発を織り込んで、米長期金利は上昇。
Usinte114
節目の2.5%に近づきました。

但し、ドルインデックスは反応薄。
Dxy122333
ドル円は112円後半から113円台前半へと50銭ほどの円安反応でしたが、ユーロドルは1週間前の1.17台から1.18台へと、むしろ上がっています。

IMMポジションです。

      (12月19日) (12月12日) (増減)
カナダドル   45901     41960  +3941
スイスフラン ▲17395    ▲28765 +11370
ポンド      20388    11388   +9000
円       ▲114373  ▲114123  ▲250
ユーロ     86224     113889  ▲27665
NZドル    ▲16619   ▲13428  ▲3191
豪ドル    ▲12660    40720   ▲53380

円とユーロは、クリスマス前のポジション調整でしょうか。
豪ドルは突然のマイ転ですが、実際の為替相場では豪ドルが上昇しており、ドル弱含みです。   

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